岐阜県知事選告示まで1カ月 新人2人が街頭活動を本格化
任期満了に伴う岐阜県知事選は選挙戦の火ぶたが切られる来年1月9日の告示まで、残り1カ月を迎えようとしている。5期20年務めてきた現職の古田肇氏(77)は不出馬の意向を示しており、いずれも無所属新人の元内閣府大臣官房審議官江崎禎英氏(60)=自民、立民、国民推薦=と産業カウンセラー和田玲子氏(64)=共産推薦=による一騎打ちの構図となる見込み。江崎、和田の両氏は講演会や街頭活動を通じて思いを訴えており、日増しに選挙ムードが高まっている。投開票日は来年1月26日。 江崎氏は2023年11月に出馬の意向を示すと、各地での講演活動に注力。先月末に岐阜市内で開いた大規模な講演会では「現状維持は衰退。5年後、10年後に全国に誇れる岐阜県に生まれ変われるか。未来を創るのは私たちだ」と呼びかけた。さらに朝の通勤時間帯に岐阜市や大垣市などの街頭に立ってあいさつする活動も週一回のペースで続け、広く浸透を図る。 一方、和田氏は市民団体「県民が主人公の岐阜県政をつくる会」の支援を受け、今月5日に初となる街頭活動を海津、大垣の両市内で実施。「県民の命や暮らしを守る県政に」と訴えた。医療や福祉の現場で聞いた声を紹介しながら訪問介護の報酬引き下げ見直しや補聴器の購入補助などの実現を掲げて「一人でも多くの人に私のことを知ってもらうことが大切」と意欲を示した。
岐阜新聞社