「ココア」の知られざる健康効果が新たに判明! “ストレスによるドカ食い”の悪影響を軽減
ストレスで食べ過ぎないための注意点は?
編集部: ストレスで食べ過ぎないための注意点を教えてください。 中路先生: ストレスがかかると、食欲を増進させるグレリンなどのホルモンの分泌が増加し、食欲を抑えるレプチンやセロトニンなどのホルモンの分泌が抑制されることが知られています。ストレスによる食べ過ぎを防ぐためには、いくつかの注意点があります。 良く噛んで食べる:噛む回数を増やすことで唾液の分泌量が増え、満腹感が得られやすくなります。食物繊維が豊富な野菜類を「かさ増し」することでも、自然と噛む回数が増えます。1口で30回噛むのを目安にすると効果的とされています。 タンパク質を少し多めに摂る:タンパク質を多めに摂ることで、コレシストキニンという満腹感を促すホルモンが分泌されたり、消化に時間がかかるため満腹感を維持したりします。 「見える所」に食べ物をおかない:ヒトは視覚で食べ物を認識すると、脳が胃腸に食事の準備を促してしまいます。また、視覚に食べ物が入らないことで、「ながら食い」を避けることもできます。 そして何よりも、日頃から趣味を持ったり、適度な運動をしたり、ストレスの発散する方法を身につけることが重要です。
編集部まとめ
イギリスのバーミンガム大学らの研究グループは、「脂肪分の多い食事の際に、フラバノールが豊富に含まれているココアを一緒に飲むと、脂肪が血管に与える影響の一部を打ち消せる可能性がある」という研究結果を発表しました。身近な食材のココアの新たな健康効果には注目が集まりそうです。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
メディカルドック