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国際便の運航本格化 エジプトなど中東諸国 感染阻止とにらみ合い

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産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生】エジプトは1日、新型コロナウイルス感染防止の一環として停止した国際定期航空便の運航を本格化させた。感染拡大が高止まりするなか、「コロナとの共存」を視野に観光やビジネスなど経済活動を活性化せざるを得ない格好で、政府は引き続き難しいかじ取りを強いられそうだ。  エジプトは6月、国内の全空港を今月1日から開港し、紅海沿いのリゾート地などで外国人観光客の受け入れを始めるとしていた。空港の本格再開は約3カ月ぶり。エジプト航空も今月初旬に欧米や中東・アフリカ、中国など20以上の航路の運航を再開する。観光業はエジプトの外貨収入の柱の一つで、ナイル川クルーズや世界遺産に登録されているギザの三大ピラミッドは日本人にも人気がある。  親類や友人と旧交を温める機会が多いイスラム教のラマダン(断食月)が終わって1カ月以上たつが、エジプトでは日々の新たな感染者が千人を超える事態が続いている。  6月下旬には3月から続いた夜間外出禁止などの各種制限も解除され、レストランやカフェは感染拡大前の25%しか客が入れない形で営業を再開。首都カイロの繁華街にもにぎわいが戻りつつある。モスク(イスラム教礼拝所)も集団礼拝が行われる金曜以外は立ち入りが許可された。  カイロの60代男性は「とてもうれしい。モスクではとなりの人と2メートル空けなくてはならないなど、感染防止のルールはきちんとしている」と話した。  ただ、街では片耳にだけマスクをひっかけて知人と近距離で話す人もおり、制限緩和が気の緩みにつながっている感は否めない。経済の冷え込みは深刻で、エジプトのメディアは6月、ある世論調査で7割以上の世帯が「収入が減った」と回答し、25%以上が「無職だ」と答えたと伝えた。  エジプトのほか、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイやトルコなども今月から徐々に国際便の運航を再開するとしている。しかし、トルコでは6月に日々の感染者数が急増し、エルドアン大統領は同月下旬、コロナとの戦いで「後退を強いられた」と述べた。  イランでは6月下旬、1日当たりの感染死者数が過去最悪の162人を記録。イラクでも同じ時期、1日で2200人の感染が確認されワースト1を更新するなど、中東各地で感染拡大に歯止めがかからない状態が続いている。

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