恐怖に包まれた住民…米ニューヨークの上空に現れた「正体不明のドローン」
米ニューヨークと隣接したニュージャージー州一帯で正体不明の無人機(ドローン)が持続的に出没し、住民たちが不安に思っているとAFP通信が12日(現地時間)、報じた。 【写真】米国ニュージャージー州バーナーズビルの上空で目撃された複数のドローン 大型ドローンが光を放ち、特有の騒音とともに頭の上を飛び回る危険な状況が数週間続いている。しかし、誰が、どのような目的でこのようなことをしているのか把握されていないという。 このような状況の中で、住民の動揺が大きくなっている。ニュージャージー州バーゲン郡のある住民は「とんでもないこと」であり、「それらが目撃されたが、説明もないということが非常に懸念される」と話した。 また別の住民はXを通じて「感謝祭(11月28日)以降、毎晩それらを見ている」とし「これらは木の高さ、あるいはそれより少し高いところをうろついていた」と話した。 ドローンが未確認飛行物体(UFO)だとか、イランなど敵対国が米国本土を攻撃中だという陰謀論も広がっている。 これを受け、ニュージャージー州を選挙区とするクリス・スミス連邦下院議員は、ロイド・オースティン国防長官に直接書簡を送り、答弁を要求した。スミス議員は「無人機が数回にわたりニュージャージーの上空を飛び回り、そのような場所の中には私の地域区にある軍事施設を含め、敏感な場所と重要な基盤施設に近接したところがあった」と話した。 しかし、米国防総省は、問題のドローンが米軍が使う軍用ドローンではないということ以外に、これといった回答を出していないとAFPは伝えた。 米国防総省のサブリナ・シン副報道官は「初期評価の結果、これは外国の敵対勢力や外国団体の仕業ではないとみられる」と明らかにした。 米連邦捜査局(FBI)はニュージャージー州のドローン出没事件を認知しており、他の機関と協力中だと明らかにした。 ただ、FBIは多くの政府省庁が対策会議を進めたという報道に対してはコメントを控えたと、AFPは付け加えた。 米国でドローンはビジネスや娯楽用として使用することができるが、米連邦航空庁(FAA)の規制を守らなければならない。目撃者は、ニュージャージー州に出没中の謎の飛行体が、通常使われるドローンより大きいものとみられると話した。