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家族で登山中、スマホいじる子どもは「可哀想」?思い込み覆すマンガ「正しさ」超えた先にある景色を描く

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親子で出掛けた先で、子どもがスマートフォンばかりいじっているのは「可哀想」? そんな疑問を投げかける漫画が、ツイッター上で人気を集めています。「思い込みにとらわれてしまうのはつまらない」。作品に込めた思いを語る作者に、発案の経緯について聞きました。(withnews編集部・神戸郁人) 【漫画】え、そういう展開!?山の上でスマホいじる子どもたち、その理由は…先入観が気持ち良く崩れます

スマホを使っていた本当の理由

「うーん!山は空気がおいしいわ~!」。今月12日に投稿された4コマ漫画「家族旅行中にスマホばっかり見てるヤツ」。ストーリーは、主人公の女性が山を訪れる場面から始まります。 気持ちよく深呼吸する女性の近くには、家族連れの姿が。談笑する両親を尻目に、二人の子どもたちが、ずっとスマホを操作しています。 「せっかく景色のいいとこ来てるのに」「可哀想な家族ね…」。子どもたちの様子を目にした女性は、そう思いながら、哀れむような視線を送りつつ立ち去るのです。 ところが、二人はおもむろにスマホを持ち上げると、笑顔で話しかけます。「おばあちゃんが見たがってたお山からの景色だよ」「元気になったらまたみんなで来ようね!」。画面の向こう側には、うれしそうに手を振る祖母の姿がありました。 「素晴らしい視点」「こういう想像ができたら、幸せな気持ちで生きていけそう」。読者からは好意的なコメントが多く寄せられ、「いいね」も2千件を超えています。

デパートで見かけた光景がきっかけ

作者は恋川はやとさん(@koikawa01)。大学時代から絵を描き始め、昭和の情景を紹介するイラストシリーズ「わだつみの岸」「わだつみな昭和見聞録」を、ツイッターなどで公開。現在はオタクの女子中学生が主人公の連載漫画「美術部ガール」を手がけています。 今回の作品はフィクションです。しかし「色々な方向から物事を捉えれば、今までと違った世界が見えてくるのではないか」という、日頃から頭の中にあった考えを織り交ぜたといいます。 きっかけになったのは、過去にデパートで見かけた光景です。たまたま視界に入った家族連れのうち、子どもがいすに座り、スマホのゲームに夢中になっていました。そのとき恋川さんは、作中に登場する、登山者の女性と似た感想を抱いたといいます。 「つい『デパートまで来てゲームって……』という気持ちになってしまいました。でも後になって、そうやって自分の考えだけを貫くことが本当に正しいのか、疑問に感じたんです。偏った見方で、誰かの行動を評価するのは、何だかつまらないなと」 漫画化しようと思い立ち、形にするまでにかかったのは、わずか一日。ストーリーを練るのに時間がかかることも多いそうですが、このときはすんなり進められたといいます。構成は読みやすさを心がけ、シンプルなキャラクターの造形と素朴な色合いを意識しました。

「私だけが正しい」では面白くない

読者から「自分の先入観や常識だけに頼らないことが大切」などの声が上がっていることについては、次のように語りました。 「そのように捉えてもらえてよかったです。『私と同じ考え方を相手も持つべき』『それ以外は正しくない』といった思考では、見えてくるものが限られてしまいます。視野の外にあるものを捉えることができないし、何より面白くないですよね」 「少しだけ発想を転換してみれば、いつも眺めていた景色も、違った表情を見せてくれるかもしれません」

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