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アリババがオンラインストレージサービスを開始、最大手のバイドゥに挑む

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36Kr Japan

アリババがこのほど、「アリババクラウドドライブ」という名称のアプリをローンチしたことがわかった。同製品は、アリババクラウドが開発したオンラインストレージサービスであり、個人ユーザーの利用を想定している。現時点では、使用するのに招待コードが必要だ。 ■ 他社のオンラインストレージサービスとの比較 アリババクラウドドライブは、ファイルと画像の保存を主な機能としており、体験した限りでは他社のオンラインストレージサービスとの機能面での違いは感じられなかった。 オンラインストレージサービス最大手である、バイドゥ(百度)傘下の「百度網盤(Baidu Wangpan)」と比較すると、アリババクラウドドライブの一般ユーザーのストレージ容量は1000GBで、百度網盤は2TBである。有料会員の容量はアリババクラウドドライブが6TB、百度網盤が5TBである。また、アリババクラウドドライブの有料会員は5G環境でのダウンロードが可能だ。 アリババクラウドドライブのアプリのトップページでは、ファイルを1列に並べており、最後に開いた時間や作成した時間で並べ直すことができ、お気に入り、転送、削除などのほか、ファイル名の検索機能でファイルを特定することができる。 百度網盤はファイルのフォーマットによって、画像、動画、文書というように分類されており、ユーザーインターフェイスが分かりやすく整理しやすくなっている。この点ではアリババクラウドドライブより優れている。 ダウンロード速度を比較すると、ともに一般ユーザーが重いファイルをダウンロードした場合、アリババクラウドドライブの速度は10mb/s、百度網盤は1~2mb/sである。 つまり、両社の機能には大差がなく、それぞれに強みがあるということである。アリババクラウドドライブはダウンロード速度が速く、百度網盤は一般ユーザーでも比較的ストレージ容量が大きい。また、百度網盤はオンラインストレージを長年運営してきたため、経験でも勝っている。アリババクラウドドライブが製品に磨きをかけ、強みを強調できなければ、百度網盤を超えることは難しいと思われる。 ■ アリババの個人向けオンラインストレージサービスへ本格参入 アリババはこれまでも、オンラインストレージを運営してきた。傘下の「UCブラウザ」にはストレージ機能が、動画サービス「優酷(youku)」には画像ストレージ機能があり、今年上半期には子供の写真を保存するためのサービスである 「小萌圈」を始めた。 しかし、これらは特定のユーザー層向けか、ほかのアプリの付属的な機能に過ぎず、アリババのほかのサービスをすでに利用しているユーザーが使うことが前提である。今回のアリババクラウドドライブは、アリババがはじめて全てのユーザーを想定したオンラインストレージを始めたことを意味する。 調査会社「iiMedia Research」の試算によると、中国のオンラインストレージの利用者は2020年中に4.01億人になるという。一方、2020年7月のオンラインストレージアプリの月間アクティブユーザー数を見ると、1位が百度網盤の3983.2万人、2位がテンセントの「微雲」の437.4万人、3位が「115網盤(115.com)」の386.7万人である。利用者数全体から見れば、まだ大きな成長の余地があると言える。そのためアリババのような巨大企業が参入しようとしたのである。 5Gが全面的に普及すれば、個人がデータをクラウド上に保存するニーズがより高まるだろう。オフィスツールや生活関連サービスをオンラインストレージに組み入れることで、オンラインストレージのさらなる成長も期待できる。 百度網盤については、まもなく上場する予定との情報も流れている。そこに、アリババクラウドドライブという強力なライバルが登場した。競争がどのように進むのか、今後も目が離せない。

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