ベネッセによるプラネタリウム「ベネッセスタードーム」が2025年2月リニューアル。最新機器で壮大な宇宙の姿を再現
福武總一郎の社員への想いから生まれたベネッセスタードーム
株式会社ベネッセコーポレーションが手がける、東京都多摩市のプラネタリウム「ベネッセスタードーム」が、2025年2月1日にリニューアルオープンする。 ベネッセスタードームは、当時ベネッセコーポレーションの代表取締役社長であった福武總一郎(現・ベネッセホールディングス名誉顧問)の「社員に、日常の制約を超えて宇宙的視野の体験をすることによって、新しい視点を獲得するきっかけにしてほしい」との想いから、1994年に竣工したベネッセコーポレーション東京本部オフィスの最上階(21階)にオープンした。 今回のリニューアルは、同社の創業70周年を記念して行われるもの。福武の発案により、企業理念である「Benesse=よく生きる」に立ち返り、宇宙を通じて私たちが生きている奇跡を実感できる場としてリニューアルするという。
2つの最新プラネタリウム投映機を導入し、国内最高峰の明るさを実現
リニューアルオープンにあたって、「夜空に輝く星の美しさ」にこだわって開発された光学式プラネタリウム投映機「Cosmo Leap Σ(コスモリープ シグマ)」と、高輝度4Kプロジェクターを採用したデジタル式プラネタリウム投映機「Media Globe Σ(シグマ) SE 4KTOL」を導入。 「Cosmo Leap Σ」は、光源に超高輝度LEDを採用し、独自の投映方式によって明るい星から暗い星まで一つひとつの明るさを忠実に再現した美しい星空を実現する。星座解説に必要な機能も豊富に搭載されている。あわせて、社屋高さ約111mのベネッセ東京本部オフィス屋上から眺める星空解説も公開予定。 「Media Globe Σ(シグマ) SE 4KTOL」は、1590億個以上の恒星を3次元配置した銀河モデルを内蔵し、前後100万年の固有運動などのデータをもとに、広大な宇宙空間を忠実に再現することができる。銀河系を超え、138億光年彼方までの立体宇宙空間を自由自在に移動することが可能だという。また、投映部に採用された高輝度4Kプロジェクターによって、日本国内のプラネタリウム最高峰の明るさの映像を投映。リアルな高精細映像で壮大な宇宙を楽しむことができる。 音響設備には、Martin Audio社のプロフェッショナルスピーカーを採用した6.2chサラウンドシステムを導入するほか、デジタルオーディオネットワークシステムの構築により映画館のような迫力あるサウンドと、ホール音響のような均一なサウンドを高いクオリティで実現。さらに赤外線音声支援システムを使い、番組の補聴や多言語の同時再生といったユニバーサルデザインに生まれ変わった。 加えて、周りを気にせず自分だけの特等席で宇宙空間に没入できる「寝ころびスペース」も新設される。
リニューアル記念プログラムのナレーションは津田健次郎
リニューアルを記念して2025年2月1日から上映されるのは『COSMIC CRUISE 大宇宙と私たち』。宇宙や地球、太陽の誕生について最新科学で解き明かす内容となり、ナレーションを俳優・声優の津田健次郎が務め、宇宙への航海をナビゲートする。ディレクター・シナリオライティングを科学系クリエイター・動画クリエイターの午後正午、監修を自然科学研究機構国立天文台の渡部潤一が担当。
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