有村架純“前科者”役・森田剛の「瞳の美しさに救われた」
映画『前科者』公開直前舞台挨拶が20日、都内にて行われ、主演・有村架純、共演の森田剛、磯村勇斗、石橋静河と、岸善幸監督が登壇した。 【写真】「瞳が美しい」“前科者”役・森田剛 原作・香川まさひと、作画・月島冬二による同名コミックをドラマと、その3年後を描く映画として実写化する話題作。 主人公の保護司・阿川佳代を演じた有村は「撮影は1年前だったのですが気持ちはホットなまま今日を迎えました」と本作にかける思いをにじませた。 佳代が担当する対象者・工藤を演じた森田も、完成した作品に「涙が出て浄化されるというか、見終わった後スッキリしました。人の温かみのある映画だなと思いました」と話し、どの部分で泣いたかと聞かれると「自分に、ですかね(笑)」と自分のシーンで泣いたと明かし照れ笑い。 そんな森田との初共演に、有村は「役柄(の関係性)もあって、現場で多くお話することはなく、山場を越えて残り2日というくらいでようやく“趣味は何ですか?”というところから始めたんですが…」と振り返りつつ「お話するようになって初めて目をちゃんと見て、瞳の美しさにハッとさせられてしまって。そこから感じ取れる心根の美しさとか…。緊張感のある現場でしたが、その瞳にすごく救われた気がしました」と森田の“瞳”の印象を語った。 森田も「僕は有村さんの現場での居かたや、役を通しての人への寄り添い方や、あきらめない強さを見れてうれしかったです」と“座長”有村をリスペクト。 ドラマに続いて元対象者役を演じた石橋も“有村愛”を隠すことなく「本当に大好きなリーダーです」、NHK朝ドラの『ひよっこ』で夫婦役を演じて以来4年ぶりの共演となった磯村も「本当に安心感もありました。何を投げても受け止めてくれるのでお芝居をしていて楽しい」と有村への信頼感を明かした。 岸監督は、とある食事シーンの撮影で有村に何度も同じものを食べてもらったといい「4回目で、もう食べられませんと言われて(笑)。でも大好きなシーンなんです。監督をしていて初めてモニターの前で泣きました」と振り返り、さらに「森田さんにもたくさん食べてもらって。最初、怖いイメージがあったんですけど、大丈夫です、と言ってくれて4杯も食べていただいた。優しい方なんです」と感謝。 森田は「お腹いっぱいでしたね」と苦笑しつつ「食べるシーンはいいなと思いました。手料理で温かいし、食べて生きるというメッセージもあって素敵なシーンになったと思います」とほほ笑んでいた。 映画『前科者』は1月28日より公開。