モネが愛した庭が高知県にあった…!北川村「モネの庭」の秘密と楽しみ方、家で育てられるおすすめ植物も紹介
いよいよ2024年10月5日(土)から国立西洋美術館で開催される「モネ 睡蓮のとき」。クロード・モネの晩年の制作にフォーカスし、国内外のモネの名作が一堂に集結します。 展覧会アンバサダーを石田ゆり子さんが務める話題の展覧会です。 【写真集でチェック】フランス国外で「モネの庭」という名称が許可されているのは、ここだけ 展覧会の見どころの1つが2mを超える大画面の〈睡蓮〉。これらの植物は、モネが晩年を過ごした、フランス・パリ郊外にあるジヴェルニーの庭に咲いていたもの。 理想を求めて庭づくりに励んだモネは、邸宅の周りをパレットのように色とりどりの花や植物で彩り、季節ごとに表情を変える豊かな風景は「睡蓮」をはじめとする数々の作品のインスピレーションの源となりました。
ところで、世界で唯一、フランス本家から公認されている庭が高知県にあるのをご存じでしたか? それが、北川村「モネの庭」マルモッタン。ジヴェルニーから譲り受けた花に加え、日本の北川村に自生する植物を上手に活用し、モネが見た景色を創り出しています。新たに庭園管理責任者に就任したばかりのガーデナー・町田結香さんにモネの庭の魅力や見どころをうかがいました。
村おこしの一環で生まれた 「モネの庭」
北川村「モネの庭」マルモッタンの広大な土地は、もともと村おこしのために計画された場所。紆余曲折がありながらも、北川村の自然を活かしたフラワーガーデンの造成が決定。 プロジェクトを進めていくなかで、モネが過ごしたジヴェルニーの庭にたどり着きました。 「村役場の職員が現地に赴き、ジヴェルニーの庭の責任者であるジルベール・ヴァエさんのもとを尋ねました。 1度目の交渉では断られてしまったのの、2度目の交渉で『北川村にモネの庭をつくりたい』と熱意を伝え、結果的に北川村にモネの庭を創ることを公式に認めていただきました。 『小さな村が頑張っている』と、熱心な姿勢が評価されたのだと思います。 交渉から2000年4月の開園までの約3年間、本格的なモネの庭をつくろうと渾身的にアドバイスをしていただきました」(町田さん)