韓国済州で放流されたウミガメ…3874キロ泳いでベトナムに定着
韓国の済州(チェジュ)で放流されたアオウミガメがベトナムの海域まで移動して定着した姿が確認された。 韓国海洋水産部は、昨年9月に人工衛星追跡装置を装着して済州道中文(チュンムン)海水浴場で放流した幼いアオウミガメが、ベトナムの東海岸まで移動して定着したことを確認したと24日、明らかにした。このウミガメは2017年に人工増殖され、昨年9月に済州中文海水浴場で放流された。 ウミガメは世界的に沿岸開発や環境汚染のため産卵地が破壊され、個体数が減り、絶滅危機に直面している。国際自然保護連合(IUCN)によると、世界に生息しているウミガメ7種すべてが絶滅危惧種で、捕獲と取引が厳格に規制されている。 海洋水産部も2012年から韓国の海で見られる4種のウミガメ(アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ、オサガメ)を海洋保護生物に指定し、捕獲や流通行為を禁止している。 特に生息地外保全機関に指定されたハンファ・アクアプラネット麗水(ヨス)と協力し、2016年に韓国国内で初めてアオウミガメの人工増殖に成功し、2017年から4年間に済州中文海水浴場でウミガメの子ガメ計104匹を放流した。放流当時、すべてのウミガメに個体識別用タグを付け、15匹には人工衛星追跡装置を装着した。