【NFL】レイブンズHCハーボーの第4ダウンでの大胆なコールがチャージャーズ戦の「転換点」に
“ハーボウル3”として注目を集めていた試合が終わったとき、ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは弟のジム・ハーボーが指揮を執るロサンゼルス・チャージャーズに対して余裕の勝利を収めていた。とはいえ、それはレイブンズにとって10点差を追い上げた末につかんだ逆転勝利だ。この勝利は試合の前半におけるジョン・ハーボーの大胆なコールが決め手となった。
前半終了まで残り約2分、3点ビハインドで自陣16ヤード地点から第4ダウン残り1ヤードの場面を迎え、流れを変えたいと考えていたジョン・ハーボーは結果を気にせず、大胆にもタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースをクオーターバック(QB)ポジションに配置した。
2ミニッツウオーニングの後、レイブンズはハドルを解散し、素早く位置についた。そして、センターの後方についたアンドリュースが2ヤードをスニークで突破。それから間もなくして、QBラマー・ジャクソンがワイドレシーバー(WR)ラショッド・ベイトマンに40ヤードのタッチダウンパスを通したことで勢いに乗ったレイブンズは、最終的に30対23で勝利を収めた。
ジョン・ハーボーは「マイナス面としては、16ヤード地点で相手にボールを渡してしまうことが挙げられた」と述べている。
「それはマイナス面だが、そのプラスの面を成功させられると本当に思っていた。マークならクオーターバックスニークで突破できると思った。彼とタイラー(リンダーバウム、センター/C)、うちのインテリアオフェンシブライン、それから(フルバック/FB)パトリック・リカールや(オフェンシブタックル/OT)ダニエル・ファレレのプレー開始時の動きを考えて、決められると思ったし、実際に決めたのだ。だから、彼らのことを尊敬している。あれのおかげで90ヤード以上のドライブが続いて7点を取ることができた。あれが試合の大きな転換点になった」
チャージャーズは序盤に10対0でリードしていたが、ジャクソンが第2クオーター中盤に10ヤードのタッチダウンランを決め、反撃を開始。その次のドライブで、アンドリュースがヘッドコーチの大胆なコールを見事に成功させ、SoFiスタジアムの勢いと感情に大きな変化を生み出した。