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大阪在住の脱北者が語る“南北の緊張”『南北統一は今の政権ではできない』朝鮮戦争勃発から70年

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朝鮮半島の融和の象徴だった南北共同事務所が爆破され、緊張が続く南北関係ですが、6月25日には朝鮮戦争の勃発から70年の節目を迎えました。北朝鮮を脱出して大阪に住む「脱北者」は、今の北朝鮮をどう見ているのでしょうか。

南北共同事務所が爆破されたニュースを見る、大阪府内に住むリ・チャンヨンさん(仮名・40代)。2010年に家族と一緒に北朝鮮を脱出しました。 「驚いたんですね。爆発までする必要があるのかと。北朝鮮の一般市民は具体的な事情は分からない。みんな韓国のせいでこうなったと思っているんじゃないですかね。」(脱北者 リ・チャンヨンさん(仮名)) 親戚が今も北朝鮮にいるため、匿名を条件に6月25日に取材に応じました。 「私は教員をしていたんです。先に兄弟2人が脱北して、兄弟の中で脱北者がいたら、北では普通の生活ができない。警察とか国家保衛部、秘密警察というんですけど、圧力をかけられる。ここでは生きられないと思って、脱北しようと決心した。」(脱北者 リ・チャンヨンさん(仮名)) 脱北して10年になりますが、緊張感続く南北間の問題はやはり気になります。 「脱北した人だから、ふるさともそこだし、親戚もまだいるから。」(脱北者 リ・チャンヨンさん(仮名))

6月16日、北朝鮮は朝鮮半島の融和の象徴である南北共同事務所を爆破しました。その発端は韓国の脱北者団体が金正恩党委員長を批判するビラを散布したこととされています。6月22日、朝鮮中央テレビでは「ビラとゴミを収集することがどれほどやっかいで気分が悪いことか、報復の時はまさに迫っている」と伝えました。 爆破に次ぐ第二の報復予告。北朝鮮の中央通信は「歴代最大規模のビラ散布闘争」として、韓国を批判するビラを散布する準備が終わりつつあると報じました。

さらに、軍事境界線付近に軍隊を展開する可能性まで示唆した北朝鮮ですが、6月24日になって一転、一連の行動を保留すると発表しています。こうした北朝鮮の動向について脱北者のリさんは… 「今3代目じゃないですか、独裁政権の。国民に海外から入ってくる情報を遮断して、自分の3代の偉大な首領に対して、偉大性をずっと教育させるんですね。それが外部からビラや韓国ドラマなどの情報が入ってきたら、それを見たら北朝鮮の人の意識が変わる。北朝鮮はそれを怖がっている。(Qビラを北朝鮮で見たことは?)1回あります。94年かな。ロシア(旧ソ連)のゴルバチョフと韓国の大統領が会って会談したよとか。それも見ているのがばれたら危ない。横を気にしながらちらちらっと見て捨てた。」(脱北者 リ・チャンヨンさん(仮名)) 北朝鮮に30年以上住み、教員をしていたリさん。その生活は厳しいものだったといいます。 「私が住んでる地域は平壌でも庶民たちが集まるところ。うちが住んでいたマンションでは、家で豆腐を食べたら、その日はよく食べた日だった。」(脱北者 リ・チャンヨンさん(仮名)) 当時のトップだった金正日総書記については…。 「講演会に参加した時に遠くから見た。感動したとかそういうのはないです。忠誠心があってバンザイ、これではないんですね。警察や国家保衛部、労働党の幹部が来て注意される。一生懸命しないとあかんとか。」(脱北者 リ・チャンヨンさん(仮名))

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