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本土最南端「新100歳」のおおらか思考 生きがいは野菜作り サル被害にも「半分ずつ分け合うよ」

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南日本新聞

 21日は「敬老の日」。鹿児島県内で2020年度中に100歳になる人は、女性798人、男性106人の計904人(1日現在、県調べ)。戦争の時代を経て、それぞれの1世紀を生きてきた。本土最南端の南大隅町佐多郡在住の原田ノブさん(99)は元気いっぱい。その秘訣(ひけつ)は野菜作りだ。 【写真】切りそろえたヒメショウブを掲げる原田ノブさん=13日、南大隅町佐多郡

 さっと立ち上がり、しゃんしゃん歩く。つえは使わない。健診で近くの診療所を訪れると、看護師や集落の人が「元気をちょうだい」と触ったり抱きついたり。医師も驚いているという。  6人きょうだいの次女。本土最南端の佐多郡で生まれ育った。夫婦で農業を営み、2男1女を育てた。夫の実道さんは約40年前に他界。1人暮らしを続け、料理、洗濯とこなす。  元気の秘訣は「楽しみで生きがい」と話す野菜作り。近くに商店はない。「生きていくため、健康のためだもの」。畑は自宅の裏にあり、10段ほどの階段を上り下り。おかげで足腰が鍛えられるという。  ナスやピーマン、葉ものにイモ類、ダイコンと何でも作る。裏山からやってくるイノシシやサルの被害は絶えないが「悔しいけど、自分と半分ずつ分け合うよ」と笑い飛ばす。畑に生える墓花は束ねて縛っておくと、仲買人が回収してくれる。「小遣いになって助かる」と喜ぶ。  鹿児島市から度々訪れる三男春己さん(66)、恵美子さん(67)夫婦に「よくしてもらい助かっている」と感謝する。「サルとうまくやりながら暮らしていくよ。次男がいる静岡にもう1回行きたい」。おおらかで前向きだ。

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