ドライバーは「カキーン」って音がした方がいいの? “打音の良さ”とショットの良し悪しは関係ある!?
ドライバーの音はゴルファーのメンタルにも影響する
では、ドライバーの打音はスイングなどにも影響を与えるのでしょうか。関氏は以下のように話します。 「ミスショットをしたときに鈍い音が鳴ると、『次はしっかりボールに当てて良い音が鳴るようにしなきゃ』と焦りの気持ちが生じ、無意識のうちにスイングがどんどん委縮してしまうでしょう」 「人間は、音を含めた五感によって心理状態が非常に左右されやすい生き物です。『鈍い音=ミスショット』という認識が脳裏に植えつけられると失敗への恐怖心が増大し、チャレンジ精神にあふれたプレーができなくなってしまう可能性があります」 「たとえあまり良いショットでなかったとしても、ボールが弾け飛んでいくような良い音が鳴り響くドライバーであればミスへの恐怖心も克服できますし、より多くのゴルファーから信頼を集められます」 「ただ、ドライバーに慣れてヘッドスピードが上がったり、飛距離よりコントロール性に重きを置き始めたりすると、『カキーン』という音は『ただまっすぐ前に飛ぶだけ』とイメージされやすくなります。そのため、上級者の間では音量が控えめで、なおかつ『バシュッ』といったボールが潰れたような感じがする、やわらかめな音質が好まれる傾向が強いです」 「またドライバーを選ぶ基準としては、ナイスショットとミスショットの飛距離や曲がり具合の差がどのくらい小さいか、そのドライバーがミスをどれだけカバーしてくれるかを第一に考えてほしいです。しかし、音もメンタルに相当な影響があることを加味すると、打音の良さを2番目に考えるのもいいと思います」 なお、今まで使っていたドライバーの打音が突然変わったように聞こえた場合、ヘッドにヒビが入ったり割れたりしている恐れがあるので、使用を中止して用品店で見てもらうのをオススメします。 最近のドライバーは、誰もが心地よい音を体感しやすい工夫がなされているということです。ドライバーに苦手意識がある人は、打音に意識を傾けながら練習していくのもアリかもしれません。
ピーコックブルー