東海大学付属福岡の緒方偲乃&アミナタ、3年生中心のチームバスケに198cmの留学生プレーヤーを加えて福岡を制す
1年生のアミナタ「リバウンドは一番頑張りたいです」
取材・写真=古後登志夫 構成=鈴木健一郎 ウインターカップ福岡県予選の最終日、女子の決勝リーグでは東海大学付属福岡が精華女子との接戦を制した。コート上で一際目立つのは留学生プレーヤー、ファール・アミナタだ。180cmあれば大きいと見なされる女子バスケにおいて198cmは圧倒的な高さ。本大会でも最も身長の高いプレーヤーになるだろう。ただ、このチームの強みはアミナタに依存していないことだ。1年生のアミナタはあくまでプラスアルファの存在。キャプテンの緒方偲乃を中心に、これまでサイズのないチームとして築いてきた『平面のバスケ』がスタンダートとして存在する。 敗れた精華女子の大上晴司コーチは「リバウンドがダントツに多いので、そこを一番のポイントと考えて、前半はウチが取れていました。しかし、前半でウチはターンオーバーが11ありました。相手はスペーシングもしっかりしていたし、プレッシャーを掛けてリズムを崩したかったのですが、できませんでした。本当に素晴らしいチームでしたし、ウインターカップ本番までにウチの選手たちも伸びていくチャンスをもらえたと思います」 そのアミナタはセネガルから今年来日したばかり。日本語はたどたどしいが、自分の考えを表に出そうとする姿勢は伝わってくる。緒方は「アミナタの良いところは、セネガルから来たばかりなのにディフェンスする時は日本語で大きな声で全員に指示を伝えようとするところです」と、頼もしい後輩を称える。 その一方で「直してほしいのはファウルが多い時に1人で焦るところ(笑)」と手厳しい。ただ、言われたアミナタも笑顔で、チームの関係の良さがうかがえる。「ずっと手を上げていなかったからファウルが多かったです。減らしたいです」とアミナタは語る。 「リバウンドは一番頑張りたいです。次にシュートです」と語るアミナタが長いインタビューに応じるには、もう少し日本語の勉強の時間が必要。なので緒方に優勝の喜びを語ってもらった。