「中井やまゆり園」元利用者の死亡事案 第三者委が中間報告書を発表
神奈川県立の障害者施設「中井やまゆり園」の元利用者が、父親に殺害された事案について、県の第三者委員会が中間報告書を公表しました。 報告書によると中井やまゆり園の元利用者の男性は1998年に初めて園を利用し、長期入所などを経て2005年からは短期入所で通い続けていました。 2020年に入るとコロナ禍で短期入所が中止され、父親が介護疲れなどを訴え園に長期入所を希望。 しかし園はそれを受け入れませんでした。 さらに去年4月には「そろそろ限界だ入所できる施設を探してほしい」と父親から連絡がありましたが、園では入所者への虐待の問題が相次いでいたため長期入所には至らなかったということです。 元利用者はことし7月、引っ越し先の千葉県内で父親に首を絞められ殺害されました。 また、短期入所中にはたびたび元利用者の体に虐待によるものとみられるあざなどを確認していましたが、地域生活支援拠点への動きにつながらなかったことも明らかになりました。 今回の報告を踏まえ、第三者委員会は再発防止に向けた最終報告書を年度内にもとりまとめる方針です。