「学生時代の経験を活かそうとか、論外です」北の達人・木下社長に"社会人1年目の働き方"を相談したら、キャリア観が180度変わりました
学生時代の成功は“誤差”にすぎない。デキる学生が直面する社会の壁
木下さん 学生時代って、何かやってうまくいく人がいい感じに見えるけど、社会人になると多分そうじゃなくて。結構、学生時代の成功体験で止まっちゃう人って多いんですよ。 ちょっとやってうまくいく経験しかしていないので、うまくいかないことをやらなくなる。 自分の不得意なところを潰さないまま、28歳を超えて。周囲からは、「あいつ、高校時代はごっつい輝いてたのになー」って。 りんたろう 僕、そっち側の人間かもしれないです… なんでもやってうまくいってたタイプだからこそ、無意識に、「これはうまくいかないな」と思うことを避けちゃってた。僕の問題は、そこなんですかね。 木下さん 僕は就職のときに、「ほかの学生のスキルが5だとしたら、僕には20ぐらいのスキルがあります」って言ったら「社会に出たら1000ぐらい求められるから、誤差でしかない」とバッサリ言われたことがあって。 上の人が新しい社会人レベルのことを学びなさいって言ってるのに、「僕は学生のときにこうやってうまくいったんだ」みたいな感じでいると、「うわこいつめんどくせえな」ってなる(笑)。 そういう人は学生時代の成功体験があるから、上から言われることを素直に聞かない。一方で、未経験の子たちはみんな素直に聞く。ここで大きな差がついていくんですね。 一年ぐらい経って、やっと「学生時代の俺を捨てないといけない」って気づく。 りんたろう ここで木下さんと話せて、本当によかったです… 僕、どうやって学生時代やってきたことを社会人として活かすかっていうことばっかり考えてたんですけど、いやもう、そんなの意味ないですね。 木下さん 論外。28歳をピークに置いて、自分は培ったものを発揮するタイミングなのか、吸収するタイミングなのかを常に見つめていく。 りんたろうさんは、今は確実に吸収するタイミングです。逆に、今何かを発揮してたらアウトだと思う。 りんたろう 僕、今何も発揮できないのに、発揮しようとしてました。考え方が完全に変わりました…! ―――――――――― うまく生きようと考えて、今までの自分に“とらわれすぎていた”りんたろう。 できる・できないとか、将来につながるかどうかを考える人に仕事は任せられないという話に、同じくハッとした人も多いのでは? 目の前のことを着実に固めていくと、その枝がどんどん広がっていく。社会人生活に迷いや不安がある皆さん、まずは目の前の仕事に全力で取り組んでみてください。そこから新たな可能性が開けるはずです…!