iPhone6の対応で再び注目を集めたVoLTE、気になる疑問を解説
疑問その1:iPhone6/6 PlusでVoLTEを使用するには?
iPhone6とiPhone6 PlusでVoLTEを使用するためには、iOSを最新版(記事執筆時)の「iOS8.3」にアップデートする必要があります。その上で、iPhoneの設定画面から「キャリア設定」が最新版になっていることを確認してください。VoLTEに対応しているキャリア設定のバージョン(記事執筆時)は、ドコモが「ドコモ19.1」、KDDIが「KDDI 19.1」、ソフトバンクが「ソフトバンクモバイル 19.1」です。キャリア設定のバージョンは、「設定>一般>情報」で確認することができます。
なお、ドコモとKDDIはこの状態で「設定>モバイルデータ通信」を開き、「4Gをオンにする」という項目について「音声通話およびデータ」という選択肢にチェックが入っていれば、VoLTEが使えます。加えて、ソフトバンクのみVoLTEを使用するために申込(無料)が必要です。ちなみに、各社が提供している基本料金プランやデータ通信定額プランを変更する必要はありません。通話定額プランを利用しない場合の通話料金は、各社とも30秒20円です。
疑問その2:SIMフリーのiPhone 6/6PlusでもVoLTEは使えるの?
iPhone 6/6Plusには、各キャリアが販売するものの他に、Apple Storeで販売されている「SIMフリー版」が存在しており、これを購入して各社のSIMカードを挿して使っている人も多いのではないかと思いますが、SIMフリー版はVoLTEに対応できるのでしょうか。 ドコモとソフトバンクに話を伺ったところ、いずれも「自社販売端末以外についての動作は保証していない」という回答でした。ネット上のレビュー記事などでは、SIMフリー版のiPhone 6/6Plusでキャリア各社のVoLTEサービスを使用するためのテクニックなどが公開されていますが、実践して不具合が出た場合などはキャリアがサポートしてくれない可能性が高いため、十分に注意が必要です。ただ、KDDIは「設定後の動作保証はしない」という条件付きで、「ネットワーク設定オプション」というものを契約すると、iOSのバージョンを最新にしたSIMフリー版iPhone 6/6PlusにKDDIのSIMカードを挿してVoLTEが利用できるとのことです。