【広島秘境グルメ旅】安芸太田町のお好み焼き店『星の郷 あまんど』の名物女将が作る不思議なやきそばとは
●広島市の北西に位置する西日本きっての豪雪地帯・安芸太田町へ
広島市の北西に位置する西日本きっての豪雪地帯・安芸太田町。中国山地の山々が間近に迫る安芸太田町の誇る名所が「三段峡」。自然豊かなこの地で人気のお好み焼き店で、謎のやきそばを味わってきた! 名物の「漬物やきそば」の画像を見る
マクロビオティックの理念をベースとしたオリジナルブランド“Sakagami畑”
広島空港から高速道路を走ること約1時間。西日本きっての豪雪地帯として知られる安芸太田町へ到着です。周囲は山々に囲まれ、斜面には田畑が広がっています。近くには棚田の名所も。今回、この安芸太田町にやってきた目的は、地元の名物やきそばを食べること。
なんでも安芸太田町には、「漬物やきそば」なるご当地グルメが名物のお好み焼き店があるとの噂。周囲はのどかな田園地帯。果たしてこんな場所に店があるのか? と少々心配になってきた矢先に『星の郷 あまんど』と書かれた看板とのぼりを発見しました。これこれ、ここに来たかったんです!
名物女将が焼き上げるお好み焼きと漬物やきそばの味わいとは?
古民家風の店内の引き戸を開くと「いらっしゃーい!」と元気な声。眼の前には大きな鉄板が設えられ、その前で女将さんがお客さんと会話しながら手際よくお好み焼を焼いています。噂の漬物やきそばを注文しようとすると「お好み焼きも美味しいよ!」とひと言。その勢いと圧に押され、思わずお好み焼きも注文。
女将のマシンガントークと見事なコテさばきに見とれているうちに、あっという間にお好み焼が完成しました。「皿は要らんよね」とヘラだけ渡された筆者。慣れない手つきで鉄板上のお好み焼きを切り分けてヘラごと口にします。「ウマっ!」と思わず出たその声に女将がにんまり。
薄い生地の下に焼きそばと野菜がふんだんに入っている、いわゆる広島風お好み焼きで、ソースや青のりの香りが食欲をソソります。あまりの旨さに箸ならぬヘラが止まりませんが、とにかくすごいボリューム。一向にお好み焼きが減る気配はありません。その間にも女将は容赦なく漬物焼きそばを作る準備を始めます。
まずは女将がキャベツをはじめとする山盛りの野菜を鉄板に広げ、豚肉やソーセージとともに焼いていきます。さらにやきそばをほぐしながら焼き、野菜や肉と合体。次に鉄板で焼いた白菜の浅漬けを入れ、塩・胡椒、ソースなどの調味料で味付け。並行して焼いておいた目玉焼きをトッピングすれば完成。それにしても、こちらもまた量がハンパありません。