昔は多いほど偉かった! 後付けも大流行! いまじゃトンと見かけなくなった「多連装メーター」の種類と役割
メーターの数が多いほど高性能だと思われていた時代があった
メーターというものは時代によってけっこう変化しているものだ。スピードメーターは当初より付いていてもタコメーターは実用車や低級グレードには付いていない豪華装備だった時代もあるし、燃料計がないクルマもあったりした。さすがに最近ではそのようなことはないとはいえ、愛車の状態を知るという点ではメーターは重要な装備で情報源である。 ここでは走りにこだわる人向けではあるが、メーターの種類と役割について整理してみよう。 【拡大写真】バキューム計
水温計
最近はメーターとしてはなくて、警告灯だけになっているクルマが増えている。そもそも付いていても、動きはダイレクトではないし、そもそも何度なのかわからない。それでも、サーキットを走る場合などは水温計を後付けする価値はある。
油圧計
オイルポンプがどれぐらいの圧力でオイルを圧送しているのか知ることができる。走る人なら、オイルの熱ダレ状態や劣化具合を知ることができる。また、各部のクリアランスが広がると圧力は落ちるので、エンジンのオーバーホール時期を見極めることにも使える。
ブースト計
これはターボ車ではお馴染みのメーターだ。そもそも最近は純正では付いていない場合がほとんどだ。性能を知ることができるし、チューニング車両であればブースト圧をモニターするのは重要なこと。単純に見ていて楽しいというのもある。
バキューム計
NA用のブースト計的なものがこちら。エンジンが吸い込む空気の圧力を知ることができる。基本的にはアクセルの踏み具合、つまり開度に連動し走りに直結する。アクセルを踏み込んであとどれぐらいパワーが出せるかを知ることができるし、チューニングの伸び代も判断できる。また、アクセルを滑らかに操作する指標にもなって、エコドライブにも役立つ。
燃圧計
タンクからインジェクションへと燃料を送る圧力を表示する。チューニングして大容量のインジェクションにするとそれだけ燃圧を上げる必要があったりするので、リアルタイムで圧力を見ているのは重要になる。ノーマル車でも、ポンプの故障やヘタリ、燃料フィルターの詰まりなどを判断することができる。