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アンジャ・渡部との不倫否定の女性にやまぬ中傷 木村花さんの悲劇があったのに…なぜ問題は繰り返すのか

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まいどなニュース

お笑い芸人アンジャッシュ・渡部建さんが複数人の女性と不倫をしていたニュースが、連日のようにワイドショーやネット賑わせています。このニュースが報じられた直後、ある女性が“不倫相手”としてネットで拡散され、女性のSNSに誹謗中傷が殺到したようです。恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だった人気女子プロレスラーの木村花さんが自ら命を絶った際にもSNSの誹謗中傷が社会的に問題となりました。あれからまだ1カ月もたっていませんが、また同じようなことが起きています。 【図】「家では犬と呼ばれている」事例も…9割の男性が「配偶者から言葉の暴力」と回答 ■勝手な思い込みで不倫相手に特定されてしまった女性 女性のTwitterには、DMで「佐々木希さんに謝れ」という内容、ひどいものでは「死ね」と言葉が届いているといいます。この女性はTwitterで「不倫相手は私ではないです」と完全否定しているほか、「あまりにもこのようなことが続くなら法的処置の準備をします」とコメントしています。 この女性が不倫相手かどうかの事実はどこにもでていません。その真実すら知らないまま、誹謗中傷が繰り返されているのです。 ■確証もないのに叩く…もうそれはただのストレス発散 事実かどうか何の確証もないのに過度に叩いたり、犯人じゃないのに「この人が犯人」と勝手に特定し誹謗中傷をぶつける…。「これだからネットは怖い」という人もいますが、同様なことはインターネットが世の中に普及する前からありました。犯人と思われる家にいたずら電話をかけたりといったようなことです。 では、なぜ確証がないことやそもそも自分とは関係ない事柄なのに、自身の時間を使ってまで過剰に反応してしまうのでしょうか。 ひとつは、「自分が許せないことは、みんなも許せないだろうから、自分がやっつけてやろう」という“間違った正義感”です。実際にこのような行動をする人の気持ちがわかると答えた人は、「成敗」や「退治」という単語を使っていました。 また、“ただのストレス発散”で行っているという人もいるということです。家庭や職場でうまくいっていない自分のストレスを、まったく関係のない人間にぶつけて発散する。そのために、手当たり次第、自分が不快と思う相手や嫉妬や妬みを抱いてしまう人物のSNSを1日中監視し、攻撃したりもします。なお、誹謗中傷をしている人の中には、自分がストレス発散で行っていることに気づいていない人も多いかもしれません。 ■否定してもまだ続く誹謗中傷 「不倫相手は私ではないです」と否定している女性のように「真実は違う!」と弁明しても、まだ誹謗中傷をしてくる人がいます。このような人の心情はなんでしょう。 自分が信じたことが嘘だったと認めたくないのか。 それとももう信じこんでしまって、今更違うと振り上げたこぶしを下ろせないのか。 …もしかしたら真意はどうでもよく、自分の日頃の憂さをぶつける相手を探しているだけかもしれません。 嘘が混じっているニュースも日常的に存在しています。そのため、「否定したけど『嘘をついている』に違いない」と怒りがこみ上げることもあるのでしょう。もちろん社会問題として1人1人が声をあげないといけないこと、議論しないといけないことはたくさんあります。ですが、今回の渡部建さんの不倫問題は、どうでしょうか。 冷静に考えれば、今回の不倫の話は当人同士の問題なのです。それなのに誹謗中傷を繰り返す人があまりにも多いように感じます。 ■加害者の心の闇 ネットの誹謗中傷を繰り返す人には、学校でいじめをしている加害者と同じ“心の闇”を感じることがあります。 以前、ある小学校の先生がクラスの子ども達にこう伝えました。    ◇   ◇ 「いじめになりそう」と思ったらすぐに教えてほしい。チクりたくない。友達を売るみたいで嫌だ。そういう気持ちでいいづらいと思う。でも、それでも勇気を出して教えてほしい。 なぜなら、それは、いじめられている人だけじゃなくて、いじめてる人も助ける行為だから。いじめている自分が好きなんて人はいない。いじめている子も、無意識の内になにかすごいストレスを抱えてる可能性がある。いじめたくないのに止められない可能性がある。 だから、先生はその子のいじめちゃう原因になってる心も助けてあげたい。いじめはいけないことだし、どんな理由があろうと許されないけど、先生は話を聞かずに怒ったりはしない。 だから、もしもの時に先生に教えたりするのは、いじめられている子といじめている子のどちらも救う行為なんだよ。    ◇   ◇ …ネットの誹謗中傷を何度もしつこく送っている人もそうじゃないでしょうか。リアルな世界では普通の人に見えても、ネット上で違う人格になっている。そして周囲の人はおろか、本人もそれに気がついていない。もうそのことに執着し依存しているともいえます。 上記の先生がいっているように、誹謗中傷を繰り返している人には、早く見つけてあげて自分の間違いに気づかせてあげる必要があるのではないでしょうか。そのためにも、誹謗中傷を繰り返す人を放置せず、SNSを運営しているところに報告したり、注意を促したりということを恐れずにしてほしいと思います。そして、あまりにひどい誹謗中傷については、それを防ぐための法律が早く改正されることを願うばかりです。 ◆くま ゆうこ デジタルハラスメント対策専門家。株式会社マモル代表取締役社長。自身の強みであるWebマーケティングのノウハウを活かし、 いじめや組織のハラスメントを未然に防ぐシステム「マモレポ」を開発する傍ら、学校コンサルティング、いじめ・ハラスメントのセミナー登壇、執筆を行う。

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