路面凍結、交通に乱れ 長崎県内で交通事故163件 12日にかけ再び積雪か
長崎県内は9日夜から10日朝にかけて雪が降り、路面凍結による車両のスリップ事故や立ち往生で渋滞が発生するなど交通が乱れた。長崎市南山手町の長崎地方気象台では、10日午前4時に1センチの積雪を観測。同日の最低気温は雲仙岳でマイナス7・7度を記録するなど、県内ほとんどの地点で今季最低を更新した。 県警によると、9日午後9時から10日午後3時までに、県内各地で交通事故が計163件発生。国道や県道など最大78区間で通行止めやチェーン規制を実施した。 本県発着の高速バスは相次いで運転を取りやめた。県営バスは長崎と福岡や熊本、大分を結ぶ計18便、島原鉄道は島原と福岡を結ぶ全4便を運休。海の便は九州商船が高速船の午前便を欠航し、空の便もオリエンタルエアブリッジ(ORC)が2便を欠航した。 また、9日午後11時5分ごろ、JR長崎線の江北駅(佐賀県江北町)で積雪のため分岐器が転換せず、上下線で一時運転を見合わせた。この影響で西九州新幹線や特急リレーかもめなど計6本が最大約1時間遅延。約200人に影響が出た。10日も佐世保線などで普通列車が遅延した。 10日の最低気温は雲仙岳マイナス7・7度、長崎同1・2度、佐世保同1・1度など。11日夜から12日にかけても積雪の可能性があり、同気象台は今後の情報に留意するよう求めている。