秋晴れの下、エゴマ刈り取る 搾油目指し今年も収穫作業【長野県天龍村】
長野県天龍村でエゴマの収穫がピークを迎えている。好天に恵まれた10日は村内各地の畑で生産者らが作業。協力し合って刈り取り、豊作を喜んだ。 健康に効果があるとされるエゴマの栽培を通じ、村民の健康増進と遊休荒廃地の活用を図る「天龍えごまプロジェクト」の一環。村集落支援員の牧野雅美さん、佐々木裕子さんの2人が中心となって取り組み、6年目を迎えた。 現在は住民や地域おこし協力隊、支援員ら約25人が参加し、5月ごろにそれぞれ種をまき、農薬や化学肥料を使わずに栽培。生育は順調だったものの、ここ数日雨が降り続いたため収穫が遅れていた。 平岡地区の原集会所に隣接する畑では、午後から牧野さんや佐々木さんら7人が作業に汗を流した。振動で粒が落ちないよう草刈り機を使ってエゴマを刈り取り、束ねてからビニールシートの上でたたいて大きな粒と虫を落としていった。 脱穀、水洗い、乾燥などの工程を経て、阿南町の搾油所で油をしぼる。生産者らが自家用で利用する分を確保した後、余剰分を牧野さんと佐々木さんが買い取り、飯田下伊那地域の直売所やふるさと納税の返礼品に出品する予定だ。 牧野さんは「エゴマを育てるのに慣れてきて栽培面積を増やした参加者が多くいる。生育も順調だったので油をしぼるのが楽しみ」と話していた。