【凱旋門賞】タイトルホルダー、ドウデュースが立ち向かう欧州勢は今年も強力! 1番人気英ダービー馬デザートクラウンは抜群の瞬発力が武器
日本からはタイトルホルダー(牡4=父ドゥラメンテ)とドウデュース(牡3=父ハーツクライ)が参戦を表明している10月2日のGⅠ凱旋門賞(パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)。悲願の初制覇の期待が高まるが、そこは欧州最高峰のレース。今年も強力メンバーを相手にすることになりそうだ。 現時点で前売り1番人気に推されているのは英国のデザートクラウン(牡3、M・スタウト厩舎)。6月のGⅠ英ダービーでは中団やや前め追走から直線で抜群の瞬発力を見せて優勝。デビューから3連勝とした。2017、18年の凱旋門賞を連覇したエネイブルと同じナサニエル産駒であることも強調材料だ。 これに次ぐのが、6月のGⅠ仏ダービーと7月のGⅠエクリプスSを連勝したフランスのヴァデニ(牡3、父チャーチル、JC・ルジェ厩舎)。中距離タイプの印象だが、その決め手は間違いなく一級品。地元の利もある。 ほかでは、GⅠ英ダービーでは直線行き場を失う場面がありながら最後に猛追して3着。続くGⅠ愛ダービーではそのうっぷんを晴らすように7馬身差で圧勝したウエストオーバー(牡3、父フランケル、英R・ベケット厩舎)。GⅠ英オークスで出遅れながらも短アタマ差の2着に食い込んだエミリーアップジョン(牝3、父シーザスターズ、英J&T・ゴスデン厩舎)はまだ底を見せていない印象だ。 また、7月のGⅠサンクルー大賞を勝って2400メートルのGⅠを4連勝としたアルピニスタ(牝5、父フランケル、英M・プレスコット厩舎)、そして今季初戦は惨敗したものの2戦目のGⅡハンザ大賞を3馬身半差で快勝して巻き返した、昨年の凱旋門賞馬トルカータータッソ(牡5、父アドラーフルーク、独M・ヴァイス厩舎)といった古馬勢も侮れない。今年の凱旋門賞もハイレベルの戦いになりそうだ。
東スポ競馬編集部