ソフトバンク育成3年目の山崎琢磨、尊敬する森唯斗に弟子入り 4年目の支配下登録へ向け「やるしかない」
ソフトバンクの育成3年目、山崎琢磨投手(21)が、1月の自主トレでDeNAの森唯斗投手(32)に弟子入りすることを明かした。「いろんなことを吸収したい。やるしかない」。尊敬する右腕から貪欲に学び、支配下入りへのきっかけをつかむ覚悟だ。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 石見智翠館高時代は3年夏の島根大会決勝でノーヒットノーランを達成。2022年に育成ドラフト7位で入団した。同年7月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、1年9カ月のリハビリ生活後、今季から実戦復帰した。 ファーム非公式戦では33試合に登板し6勝1敗2セーブ、防御率3.54。10月のフェニックス・リーグで〝2軍初登板〟を果たした。「もうちょっと早めに投げたかった気持ちはある」と語る。 森へ弟子入りすることへの背景には、かつてチームの守護神を務めた右腕への強い思いがあった。 「高校の時にも(ソフトバンクで活躍する)森さんを見ていて、すごい人だなと思った。(昨季)リハビリの時に話す機会があって、野球に対する意識の高さを感じた」 リハビリ期間中に早朝から福岡県筑後市のファーム施設を訪れ、ウエートトレーニングに汗を流していた森の姿が目に焼き付いている。山崎は「僕もけがをしていて落ち込むことがあったけど、森さんは『落ち込んでいる暇はない』みたいな感じだった。体も強いし、すごかった」。リハビリ期間中は多くのことを教わったという。森がソフトバンクを離れた今季も食事をともにしたり、自身の投球動画を送って見てもらうなどして、かわいがってもらった。 4年目を迎える来季に向け「勝負の年。もう1段階レベルアップしないと、上では勝てないことも痛感している」。発する言葉にも力がこもる。 「1年間通していいパフォーマンスを出せるように、日頃からどういう気持ちで臨んでいるのか。僕が上半身に頼った投げ方をしているので、フォームも勉強したい」。この日もファーム施設でのトレーニングに汗を流した最速150キロ右腕が、尊敬する先輩の背中を追いかける。(浜口妙華) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社