福島成蹊終盤勝ち越し 平工8回同点弾 春季高校野球福島県大会
▽1回戦 福島成蹊6-4平工 福島成蹊が終盤に勝負強さを見せ平工に競り勝った。福島成蹊は同点の八回、1死二塁で遠藤が三塁打を放ち勝ち越し、代打阿部の犠飛で1点を追加した。平工は八回に木田の本塁打で同点に追い付く粘りを見せたが力尽きた。 ■「どんな形でもつなぐ」 福島成蹊の遠藤勝負強さ発揮 福島成蹊は終盤に勝負強さを発揮し、2年連続で春の県大会初戦突破を果たした。八回に勝ち越しの三塁打を放った遠藤琉衣は「どんな形でも次の打者につなごうと集中していた」と冷静に振り返った。 昨秋までは長打を狙いすぎ、普段通りの打撃ができない場面があった。冬場の練習では、仲間を信じてつなぐ意識をチームで共有した。速球に対応する打撃練習に必死で取り組んできた。 本塁打で同点にされた直後の八回の攻撃。内野安打と犠打で1死二塁の好機で打席に入った。仲間から「次につなげ」と後押しを受けると、低めのカーブを捉えた打球は左中間を破った。「練習の成果を発揮できた」と充実感を口にした。
15日の2回戦はいわき支部予選で優勝した、いわき光洋と対戦する。投手陣が持ち前の力を発揮し、締まった試合展開での勝利を目指す。2019(令和元)年秋の大会以来の東北大会出場を目標に掲げている。遠藤は「目の前の試合で力を出し切る」と決意した。