ドクターイエロー、JR東海が引退前のお披露目 老朽化などで来年1月に役目終える
JR東海は27日、黄色の外観から「ドクターイエロー」の愛称で親しまれ、老朽化などから来年1月の引退が決まっている新幹線の検査専用車両の報道内覧会を、大井車両基地（東京都品川区）で開いた。 ドクターイエローは東海道・山陽新幹線の線路を走行しながら、センサーなどを使い線路や電線に問題がないか点検している。10日に1度のペースで運行し、東京－博多の約1100キロを2日間で往復するがダイヤは公開されておらず、「目撃すると幸せになれる」と言われ人気を集めた。JR東海（平成13年～）とJR西日本（17年～）の2編成が運行している。 この日の内覧会では、レーザー光線を車体上部から発して給電用電線の摩耗具合をチェックする機器や、線路を流れて伝わる自動列車制御装置の信号電流を受信するシステムなどが紹介された。令和2年に投入された営業車両「N700S」には同様の検査機能が搭載されており、新たに検査専用車両が投入される予定はない。 JR西日本の車両も令和9年をめどに引退する。
