大谷翔平が先頭打者本塁打!自己最多更新の47号 打球速度190キロでDHシーズン&通算アジア最多タイ
◆米大リーグ ドジャース―カブス(11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【動画】自己最多の47号!打った瞬間、スタンドインを確信する強烈な弾道 歴史を変える一発 ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、本拠地・カブス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、初回先頭の1打席目に、ジョーダン・ウィック投手(25)から今季6本目で通算12本目となる先頭打者本塁打を放ち、21年に放った46発を超える自己最多の47号とした。前人未到の「50―50」(50本塁打&50盗塁)へもこの試合を含めて残り17試合で「47―47」に前進した。 沈みかけた本拠地の空気を一振りで変えた。2連敗中のドジャースは、1回表に先発のミラーが2失点。悪い流れだったが、大谷がカウント1ボール、2ストライクから先発左腕・ウィックの甘く入った85・9マイル(約138・2キロ)スライダーを振り抜くと、打球角度19度で右中間スタンドへ吸い込まれていった。打球速度118・1マイル(約190・1キロ)は、7月27日の敵地・アストロズ戦で放った32号の118・7マイル(約191・0キロ)に次ぐ速さで、飛距離は405フィート(約123メートル)だった。大谷は右手を突き上げながらグラウンドを1周し、場内は大きく沸き上がった。打線はつながり、5番エドマンの2試合連続3号2ランで逆転した。 自己新記録を、8月31日(同9月1日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦以来10試合ぶりの先頭弾で決めた。前日10日(同11日)は、カブス・今永昇太投手(31)の前に3打数無安打に抑え込まれるなど4打数無安打。3試合ぶりに安打が出なかったが、本拠地6連戦(ガーディアンズ、カブス)の最終戦で2年連続本塁打王にもまた一歩近づくアーチを描いた。 8日(同9日)の本拠地・ガーディアンズ戦以来、2試合ぶりの本塁打は節目の一発となった。47号は自己最多を更新しただけでなく、06年デービッド・オルティス(レッドソックス)の指名打者シーズン最多本塁打記録(同年オルティスは一塁で7本、計54本塁打)にも肩を並べ、メジャー通算218本塁打は、韓国出身の秋信守(レンジャーズなど)のアジア出身選手最多記録にも並んだ。ドジャースの球団記録では49発で史上最多の01年グリーンに2本差と迫り、19年ベリンジャー(現カブス)と並ぶ3位タイ。安打は「164」、打点は「102」でともに自己最多を更新した。 今季もこの試合を含めて残り17試合。前日終了時点でドジャースの地区優勝マジックは「13」となって、プレーオフ進出へ向けた戦いが続いている。40本塁打以上をナ・リーグで放っているのは大谷だけで、リーグをまたいで2年連続での本塁打王も確実なものとなってきた。 ◆大谷の年度別本塁打数 ▽18年 22 ▽19年 18 ▽20年 7 ▽21年 46 ▽22年 34 ▽23年 44 ▽24年 47
報知新聞社