【個性強め】もう1つのロールス・ロイス 「ブラック・バッジ」シリーズの魅力 カリナン/レイス/ドーン
「ブラック・バッジ」とは
text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀) ロールス・ロイスのラインナップには、ダークで一線を画したものを求めるユーザーの“美意識”に訴求する「ブラック・バッジ」シリーズが用意されている。 【写真】これがブラック・バッジ・シリーズ【カリナン/ドーン/レイス】 (57枚) この「ブラック・バッジ」シリーズは、新世代のスーパーラグジュアリー・コンシューマーの好みを反映した常設のビスポーク・プログラムとして2016年からスタートした。 ロールス・ロイスの顧客の中でもきわめて個性的なユーザーの要望に応える仕様として、威厳に溢れたスーパー・ラグジュアリーな存在に仕立て上げられたもの。そしてロールス・ロイスが提供するもう1つの世界でもある。 現在「ブラック・バッジ」はパーソナル・ユースが主となるカリナン、レイス、ドーン、そしてゴーストに設定されている。 ロールスの正規ディーラーを代表するコーンズ・モータースが「ブラック・バッジ」の魅力を伝える展示会を開催。そこに並んだカリナン、レイス、ドーンを通して、普段目にできない特別な仕様をチェックしてみた。
SUV ブラック・バッジ・カリナン
現行のラインナップで最も注目されているモデルといえばSUVのカリナンだ。 ブラック・バッジとなったカリナンは、大胆かつダークな表現でまとめられ「ザ・キング・オブ・ザ・ナイト」、とも呼ばれる。 ブラック・バッジ・シリーズのボディカラーは、入念にペイントされたソリッドのブラックというイメージが強いだろう。メーカーもこれまでブラックを前面に出していたこともあり、そのような印象になっていた。 しかし、ペイントについては「レディメイド」の4万4000色の中から選択、あるいはそれ以外の好みの色をビスポーク特注することも可能となっている。 今回展示されたカリナンの外装色は「ミッドナイト・サファイア」と名付けられたダークブルー・メタリックで、ブラック以外のカラーを選べることを訴求していた。 ブラック・バッジ最大のポイントとなるスピリット・オブ・エクスタシーは、高光沢のダーク・クロームで鋳造され、今回初めて台座プレートもダーク仕上げとされ存在感を放つ。 垂直なグリル・バーはブラックに見えるが、これまで同様、ポリッシュ仕上げなのだが、周囲のブラックの面を映し出すことで、カリナンのダイナミックなキャラクターを主張。 このほかフロントグリル、サイド、リアに取り付けられる「RR/ダブル・アール」バッジは、配色を反対にして文字をシルバー、地をブラックにしたのはブラック・バッジのお約束だ。