プレミアL昇格へアビスパ福岡U―18が6日からPO 鍵握るU―16日本代表ドリブラー「大事なところで点を決める選手に」
J1アビスパ福岡のU―18(18歳以下)が、6日に開幕する高校生年代の国内最高峰リーグ「高円宮杯U―18プレミアリーグ」の参入を懸けたプレーオフ(PO)に挑む。トーナメント戦で2勝するのが昇格条件で、福岡U―18は同日の1回戦で聖和学園高(宮城)と対戦。勝てば8日に岡山学芸館高(岡山)―磐田U―18の勝者と激突する。 ■「泣いてしまう」〝ラストマッチ〟スーパーゴール直後に涙腺崩壊シーン「これで最後なんだなと…」【動画】 福岡U―18はプリンスリーグ九州で14年ぶりに優勝。来季トップチームに昇格するFW前田一翔(18)がリーグトップタイの15得点し、同じく昇格するサニブラウン・ハナンも7得点と2トップがチームをけん引した。強力2トップを生かすキーマンが、主に左サイドハーフでプレーするU―16(16歳以下)日本代表の武本匠平(16)だ。 スピード感と技術に優れたドリブルからチャンスをつくるのが持ち味。7月下旬に行われた日本クラブユース選手権では清水ユースとの準々決勝で先制点を決めた。11月中旬に行われたトップチームとの練習試合では果敢に1対1で突破。「ドリブルや縦への突破は、完璧じゃないけどまあまあやれる気がした」と自信をのぞかせるドリブラーを、福岡U―18の久永辰徳監督は「すごく魅力的」と期待を膨らませる。 元々はFWで、福岡U―15(15歳以下)加入後の中学2年から左サイドハーフに転向。同じポジションのドリブラー、三笘薫(ブライトン)のプレー集を目に焼き付け、足の裏でコントロールするドリブルを磨いた。 PO直後の9日から再びU―16日本代表の活動に参加する予定。同代表の廣山望監督からは「大事なところで点を決める選手になれ」とハッパをかけられている。「プリンスリーグで点を取れていない。やっぱり結果を残せるサイドアタッカーは貴重」と武本。イングランド・プレミアリーグや日本代表での三笘の活躍に刺激を受け、将来的な海外挑戦も夢見る16歳がPOではアシストだけでなくゴールにこだわっていく。(末継智章)
西日本新聞社