【世界初の型式指定取得】ホンダ・レジェンド 自動運転レベル3装置を搭載 2020年度内に発売
レベル3のレジェンド 2020年度内に
text:Taro Ueno(上野太朗) ホンダは、自動運転レベル3に求められる国土交通省の型式指定を取得した。 【写真】ホンダ・レジェンド、どんなクルマ?【歴代モデルをみる】 (52枚) これにより高速道路渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作をおこなうことが可能となる。 今回認可を取得した自動運行装置「トラフィックジャム・パイロット」を搭載したホンダ・レジェンドは、本年度内の発売を予定。 国土交通省は自動運転レベル3の市場化に向け、道路運送車両法の一部を改正、2020年4月1日より改正法(令和元年法律第14号)を施行。 改正法では自動運転レベル3の実用化に必要な自動運行装置が保安基準(昭和26年運輸省令67号)の対象装置として新たに加えられている。
レベル3型式指定 国交省のコメント
「自動運転車については、交通事故の削減、高齢者等の移動手段の確保、物流分野における生産性向上等、わが国が抱える様々な社会課題の解決に大きな役割を果たすことが期待されています」 「そのため、自動運転に係る政府全体の戦略である『官民ITS構想・ロードマップ』において、市場化/サービス化に係るシナリオと目標を掲げ、国土交通省を含め官民一体となって早期実現に向け取り組んでおります」 「国土交通省としては、引き続き、自動走行分野において世界をリードし、様々な車社会の課題解決に大きく寄与する自動運転の一層の実用化、普及に取り組んでまいります」
自動運行装置の保安基準について
■1 性能 ・走行環境条件内において、乗車人員及び他の交通の安全を妨げるおそれがないこと ・走行環境条件外で、作動しないこと ・走行環境条件を外れる前に運転操作引継ぎの警報を発し、運転者に引き継がれるまでの安全運行を継続するとともに、引き継がれない場合は安全に停止すること ・運転者の状況監視のためのドライバーモニタリングを搭載すること ・不正アクセス防止等のためのサイバーセキュリティ確保の方策を講じること 等 ■2 作動状態記録装置 ・自動運行装置のON/OFFの時刻 ・引継ぎ警報を開始した時刻 ・運転者が対応可能でない状態となった時刻等を6か月間にわたり(又は2500回分)記録できること ■3 外向け表示 ・自動運転車であることを示すステッカーを車体後部に貼付 ※場所(高速道路等)、天候(晴れのみ等)、速度など自動運転が可能な条件。条件はシステムの性能によって異なる
AUTOCAR JAPAN