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Jr.だらけの配信ライヴに見る ジャニーズ「美と才能の大渋滞」

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FRIDAY

6月20日に公開されたジャニーズ配信ライヴは、超絶スキルのシンクロダンスを得意とする7人組“Travis Japan(トラビス・ジャパン 通称:トラジャ)”、ローラースケートが武器の5人組“HiHi Jets(ハイハイジェッツ)”、7月スタートのドラマにメンバー全員で主演することでも話題の、美形揃いの6人組“美 少年”など、ジャニーズJr.のYouTubeチャンネルでも活躍するデビュー未満のグループが、熱いパフォーマンスを繰り広げた。 この日のステージに出演したグループは、前述の3組に加え、楽器演奏もできる6人組“7 MEN 侍(せぶん めん さむらい)”、ダンスや歌だけでなくアクロバットもこなす総勢22名の“少年忍者”、Snow Manの目黒蓮がかつて所属していた実力派の4人組“宇宙Six”、そして、“Johnny’s Jr.”というあまりに漠然としたグループ名義で出演した7人組の、合計7グループ。 ティーンが選ぶトレンドランキングで上位に入った“なにわ男子”のいる関西ジャニーズJr.の参加は、収録日がまだ都道府県間の移動制限が解除されていない時期だったため、今回は見送りとなった。 ◆どのグループが推されているかを確認する最高の機会 今、デビューにもっとも近いグループはどこか? 昨年8月8日、東京ドームで開催された「ジャニーズJr.8・8祭り」では、SixTONES(ストーンズ)とSnow Manのデビュー発表があり、その時、Travis Japanの川島如恵留(かわしま・のえる)が涙を流したことは、Jr.ファンの間ではよく知られたエピソードだ。今回は、チャリティー的な意味合いの強い無観客ライヴであり、関西勢の参加もないため、サプライズ的なことはないだろうが、「今、どのJr.の実力があるのか」「どのJr.が推されているか」をチェックするには、関東Jr.が集結したDAY5は最高の機会である。 オープニングは、スクリーンに大きなTravis Japanの文字が踊り、V6の名曲「Can do! C an go!」のイントロに合わせ、大階段を7人で降りながら、グループでセンターポジションを張る宮近海斗が「画面の前のYouも、騒いじゃいなよ」と煽ってから、最初のサビを歌った。カメラは、一人ずつをアップにしていく。「やっぱり、今日はトラジャがメインなのかな?」と思っていると、Aメロで7MEN 侍が登場し、カメラはメンバーの顔を順番に追っていった。続く宇宙Sixでは4人全員を、アップではなくやや引き気味に上手から順に映し、最後に4人組が映ったところで、突然山崎賢人似のイケメンがアップになった。 YouTubeのジャニーズJr.チャンネルで、最近やっと少年忍者の22人の顔と名前が一致するようになった筆者は、突然の山崎賢人似の登場に、一瞬「誰?」とパニックになった。カメラが彼をセンターにしたままズームアウトしていくと、画面いっぱいに黒の衣装を身に纏った7人が映り込み、それぞれに名前の字幕がついている。何人か、記憶にある名前もあった。新しいグループなのだろうか。それにしても、この唐突な登場の仕方は、彼らが“推され”ていることの何よりの現れである。 ジャニーズらしいサプライズに虚を突かれること約7秒、続いて少年忍者が黄色の衣装で、わちゃわちゃ感たっぷりにBメロの後半を歌っていると、これまた、「ん? 吉沢亮似のカッコいい子がいるな」と、長身で長髪の男の子にロックオンされる。それが、少年忍者の内村颯太であると気づくまでにかかった時間は、約1~2秒だろうか。 YouTubeチャンネルでも「イケメンだな」とは思っていたが、あちらは基本「おふざけ」なので、見せているのは三枚目の部分だ。それが、ステージの上に立つと、輝きが半端ない。普段は可愛さがダダ漏れしているJr.であっても、ステージではカッコよく豹変するのが常とはいえ、彼のアイドルオーラは、フレッシュJr.の中でも群を抜いていた。 サビに入ると、美 少年の6人が登場し、一人ひとりの顔面が抜かれるたび、選り抜きの”美 少年”を拝める幸福にクラクラする。するとメインステージの階段が真っ二つに分かれ、ローラースケートを履いたHiHi Jetsの5人が元気よく飛び出した。トラジャのある種のクラシック感、7MEN 侍のワイルドさ、宇宙Sixの安定感、Johnny’s Jr.のサプライズ感、少年忍者のフレッシュさ、美 少年の美しさときて、HiHiの弾ける元気に、これぞジャニーズ揃い踏み! という気分になる。 オープニングの1曲だけなのに、嬉しいやら楽しいやら驚くやらで感情がぐちゃぐちゃに。始まって数分でカロリー消費が甚だしい。これぞ“ジャニーズクオリティ”だ。そこからHiHiと美 少年が、それぞれのグループの代表曲を披露した後、2グループが一つの曲を奏でる演出もワクワクする。 ここまでは、「ザ・少年倶楽部」(毎週金曜日にNHKBSプレミアムで放送されているジャニーズJr.を中心にした音楽番組)などでも披露されるJr.の王道的な展開で、一気に会場のボルテージを上げていった。横浜アリーナのステージに、HiHiと美 少年という11人のキラキラの星たちが並び、コール&レスポンスを煽る姿は圧巻だ。 次に登場した少年忍者は、あのSnow Manラウールを輩出したグループである。最初に嵐の「Power of the Paradise」を披露したのは、歌、ダンスなどのスキルに特に秀でているとされる5人。中でも一番の注目株は、昨年夏に美 少年のロサンゼルス公演にも同行し、キレッキレのダンスパフォーマンスを披露した織山尚大である。とはいえ、全体的にもダンス自慢、歌自慢、頭脳派など、キャッチーな個性を集めていて見応えがあるステージだった。 続いて、ジャニーズWESTの人気曲「PARTY MANIACS」を少年忍者の兄組8人で歌い踊ったのだが、そこでは、最初の全員お披露目の時にもう目立っていた内村颯太の美しさがレーザービームのように乱反射する。カメラに抜かれることも明らかに多く、まるでカメラマンが彼の瞳の輝きや色気たっぷりの動きに吸い寄せられているかのようだ。 他のメンバーの動きもキビキビと美しいのだが、この時の内村は、まさにステージ映えの鬼、という感じ。少し前に、HiHiのYouTubeチャンネルで、自分の夢のグループをプロデュースするというドラフト企画で、高橋優斗と井上瑞稀が彼を取り合った理由がわかる気がした。 そして、7 MEN 侍が登場。タッキー&翼の「SAMURAI」を披露したが、こちらもラップにヘドバン、アクロバットと盛り沢山で、得意の楽器演奏はできなくても、ちゃんとロックしている。ルックス、キャラクター、実力、それぞれどのグループも魅力的だと感心していると、突然、山崎賢人似の佐藤新がセンターの“Johnny’s Jr.”が、多くのJr.憧れの曲KAT-TUNの「DON’T U EVER STOP」を、極上のクオリティで披露した。 小顔で細身のメンバーが多く、オラオラしながらもダンスのシンクロ率は高い。歌も、こまめにハモリを入れ、聴かせるところと魅せるところのメリハリの付け方が巧みだ。スモークの特攻とスクリーンの映像、レーザービームが曲に合わせて光の景色を変えていく。カメラ割も含め、一発撮りのMVにしても通用しそうなクオリティ。そうか、ジャニーズはまだこんな隠し球を持っていたのか。 宇宙Sixはもうベテランの風格を醸し出し、満を辞して登場したのがJr.ファンの多くが、「東京組で最もデビューに近いグループ」と認める実力モンスター軍団・トラジャである。オリジナルソングを数多く持つ彼らのこと、てっきりオリ曲だけで攻めるのかと思いきや、YouTubeでのMVが470万回越えの「Namidaの結晶」のあとは、Hey! Say! JUMPの「Entertainment」を持ってきた。 昨年、彼らの舞台用に書き下ろされた「Namida~」は、ミュージカルのワンシーンを見ているようで、とてもドラマチックだ。7人が心を合わせないと成立しない複雑な振りやフォーメーションも含め、固唾を飲んで見守ってしまう。7人の表現力を十分見せつけた流れで、ヒップホップ的な要素もふんだんに取り入れられた「Entertainment」ではむしろ感情を排除し、ただ音色とリズムに同化していくような、乾いた気持ち良さがあった。 普段ジャニーズに完成度を求めない筆者でも、この2曲に関しては彼らの日本的な、感情に訴える湿度の高い表現と、西洋的な乾いたクールさの両方の魅力が集約されていて、技術の高さというのは十分に人を感動させるのだと思った。そこから、トラジャのステージは、「Unique Tigers」というバキバキなのにわちゃわちゃのコール&レスポンスへと続いた。 さて、ここまででライヴはまだ半分。後半は、HiHiがメンバー紹介ラップを含む2曲を、美 少年がオリ曲を3曲、全員で歌ったエンディング曲「世界がひとつになるまで」の前に、トラジャが新曲を披露するなど、HiHi、美 少年、トラジャの3組は、“成長”“伸び代”“移ろいゆく儚げな美”“止まるところを知らない勢い”というJr.に不可欠な要素を存分に見せつけたが、とはいえそれは、あくまで想像の範囲内だった。 予想を超えてきたのは、YouTubeチャンネルとは別人かのような妖しさと危うさ、そして途方もない未来への可能性を感じさせた少年忍者。そして後半戦で王子様的要素も残した中島健人のソロ曲やHey! Say! JUMPのEDM系の曲をワイルドな6人で歌うことで、侍スピリットな雰囲気を漂わせた7MEN 侍。さらに、Jr.に絶大な人気を誇るABC-Zを代表するラブソング「Vanilla」を、まるで自分たちの持ち歌の如く堂々と歌いこなしていたJohnny’s Jr.の3グループである。 本来ならそれに、関西の王子様軍団“なにわ男子”、音楽と笑いに関して“センスの塊”が結集した“Aぇグループ”、可愛さと才能の宝庫とされる“Lilかんさい”も加わっていたかもしれないのだ。さすがもう何十年も才能と美が大渋滞している場所だけある。 「この中で、次に誰がデビューできるのだろう?」とハラハラする感じは、その辺のオーディション番組の比ではない。だって彼らは、このステージに立つまでに、何年も夢に向かって修練を積んでいるのだから。切磋琢磨する様を見守っている側としては、なんとしてでも“自担”には「報われて欲しい」と願うばかりだ。 さて、配信終了後にツイッターでJohnny’s Jr.7人のことを検索したら、界隈では、「クリエC」と呼ばれている集団であることがわかった。この春、シアタークリエで、7人での公演が予定されていたのだという。まだ名もないグループが、こんなに輝いていたなんて。クリエC推しのファンたちは、こぞってツイッターにステマシートを上げていた。彼女たちの応援の声が、タッキーの耳に届くのだろうか? そしてジャニーさん亡き後、タッキーが自ら選抜し、グループ名をつける最初のグループに、彼らはなるのだろうか? 知れば知るほどズブズブにハマっていく。一度足を踏み入れたらもう抜け出せない。これがジャニーズの沼というものである。 取材・文:喜久坂京 ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。

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