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シンボルとの別れ惜しむ 北上市役所東側ヒマラヤスギ 伐採作業始まる

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岩手日日新聞社

 北上市は9日、市役所本庁舎東側にあるヒマラヤスギの伐採作業を行った。冬には「風物詩」のりぼんシャワーが取り付けられるなど半世紀近く、市民のシンボルツリーとして親しまれたが、倒木の危険除去と安全確保のため役割を終えた。跡地には展勝地ゆかりの桜が移植され、市は市民憩いの場としたい考え。  ヒマラヤスギは本庁舎が竣工した1973年に植樹された。2019年10月の台風19号で6本のうち1本の頂上部が落下し、他の5本も同様の危険性があり根元部分の隆起も判明。本庁舎には多くの人が行き交い付近の県道も交通量が多く、市は倒木時の危険性を考慮し「伐採やむなし」と判断した。  市は9月下旬から伐採に向けた作業を開始。今月6、7日に幹周りの枝払いをし、9日は関係者が高所作業車でクレーン、ワイヤーなどを駆使し幹を上部から慎重に切り、吊り下ろした。「歩行者や電線に注意し安全に最大限配慮した」(関係者)という。  毎年冬場にはリボンや発光ダイオード(LED)が取り付けられ、鮮やかなイルミネーションで輝きを放っていただけに、通り掛かった市民は名残惜しそうに見入っていた。付近に住む女性(88)は「冬場はきれいだったので惜しいが、危ないのであれば仕方ない。ただ、(伐採され)普段は明るくなるような気もする」と複雑な表情を見せていた。  同日は4本の伐採作業を終え、10日に残る2本を切る。その後は切り株を伐根し、植樹枡を設置。年明けにも展勝地ゆかりの桜を移植する。切ったヒマラヤスギは東部地区統合小学校などの公共工事、北上・みちのく芸能まつりでかがり火の薪、希望する市民への配布が検討されている。  市財政課は「跡地には桜を植えてみんなが座れるベンチを設置するので、新たな憩いの場になれば」と説明。長年、りぼんシャワーを取り付けてきた北上地区電気工事業協同組合青年部の千葉政芳部長(43)は「来年以降もイルミネーションを続け、地域に貢献していきたい」との意向を示している。

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