「私、大統領になりたい」そう言った3才の女の子に、母親が話したこと。ハリス氏が伝えた希望
「私は最初の女性副大統領かも知れないが、最後ではない。なぜならば、これを見ている全ての少女たちが、アメリカは可能性に満ちた国だと思うからです」ーー。カマラ・ハリス氏が副大統領になることが確実となり、11月7日(現地時間)の勝利の演説で述べた言葉です。アメリカ大統領選で民主党のジョー・バイデン氏の当選が確実になり、バイデン氏が副大統領候補に指名したカマラ・ハリス氏が、「アメリカ史上初の女性副大統領」となることが確実になりました。この日、アメリカ南西部のある州に住む双子の女の子は、「私、大統領になる」と、夢を語りました。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】 掴みかかるトランプ支持者、バリケードに囲まれたホワイトハウス… 「異例」の大統領選を伝える23枚の写真
大統領になりたいと話したのは、3才の双子、ルナちゃんとアリアちゃんです。 母親のウィラ・ジェイムズ・バルデスさんはBuzzFeed Japanの取材に対し、大統領選挙の投票日を振り返ります。 ウィラさんは初めて、ルナちゃんとアリアちゃんに、大統領とはどんな仕事なのかや、選挙の仕組みについて説明したといいます。 大統領とは国を率いるリーダーのことで、副大統領は2番目のリーダーであること。今日は大統領を選ぶ日で、国中の皆がとても緊張してその結果を見守っていることーー。ウィラさんは2人に話しました。 ウィラさんがそう説明するなり、ルナちゃんとアリアちゃんは「私!私、大統領になりたい!!」と弾けんばかりの笑顔でそう叫んだといいます。 嬉しそうに夢を語る2人を前に、ウィラさんは「まだアメリカには女性の大統領が就任したことはないという事実を言うことはできませんでした」。 バイデン氏が大統領、ハリス氏が副大統領になると確実となった日、ウィラさんは再び、ルナちゃんとアリアちゃんと、大統領について話したといいます。
「女性の大統領が選ばれる日も近い」
ウィラさんが「実は、今までアメリカでは女性の大統領はいたことがない」と話した時、2人は残念そうな表情を見せました。 しかしウィラさんは、2人に、カマラ・ハリスという女性がいると話し始めました。 「カマラ・ハリスという女性がいて、ハリスさんは、アメリカの新しい歴史をつくったの。ハリスさんは、女性で初めてのアメリカの副大統領になったんだよ」 「副大統領は2番目のリーダーだから、もし大統領に何かあった時は、副大統領が大統領になる。どういうことかわかる?もしそういうことが起こったら、それはアメリカで初めて、女性が大統領になるってことなんだよ」 ウィラさんは、次回以降の大統領選挙で「女性の大統領が選ばれる日も近い」とも伝えました。 ルナちゃんとアリアちゃんはそれを聞いて、飛び跳ねながら「やった!」と叫びました。 ウィラさんはその姿を見て、涙を堪えることができなかったといいます。