神奈川県・元住吉 『フォレストコーヒー』での意外すぎるコラボイベント「森のくまさんプロジェクト~日本酒NIGHT~」に潜入!【酒屋と飲食店のおいしい関係】vol.4
佐藤さん:味の好みがあるので、2本はお店にあった方がいいですよ、と提案しました。そうすると実は日本酒好きな常連さんが結構いらっしゃったみたいで、「こんなのはないの?あんなのはないの?」と色々なご意見があったそうです。 それを聞きながら合いそうなお酒を2本ずつ提案していたら、突然マスターが16本入る日本酒セラーを導入するから酒選んどいて、と笑。これは楽しいことになる!と思って。それでいよいよお酒を仕入れてもらったのですが、ちゃんと回転するんですよね。そのおかげでお客さまの好みの傾向も見えてきました。 今はおおよそ3タイプに分かれると思っていて、それからはタイプに合わせた日本酒の相談をしてもらっています。そうすると、また常連さんから「もう少しこういうのがいい」とか「これが良かった」などフィードバックをいただいて。お客さまの顔も分かるので、近い距離で付き合わせていただいています。
今宮さん:日本酒はコーヒーと似ていて、ストーリーが重要だと思います。作り手の思いや、作られた地域の風土などもおいしい理由になります。休みの日には、地方の酒蔵やワイナリー、酒屋さんなどを訪ねて、話を聞いて仕入れたりもします。 目標は、他にはないことをやること。カテゴリーに囚われず、お客さんが心配するようなことをやっていきたいです笑。ラベルを貼らず、カテゴリーに囚われないことをやっていくのが面白い。お客さんも喜び、驚き、新しい発見になります。美味しいと楽しいを追求していけば何でもありです。 そんな中で思いついた事の一つが、たけくまさんとのイベントでした。「森(=フォレスト)のくま(=たけくま)さんプロジェクト」です。毎年の春、秋、冬とやっていてもう8回目です。
今回の一杯サービス企画の日本酒は…
『フォレストコーヒー』が今回仕入れたお酒と一杯サービスのお酒を紹介。左から「満寿泉 マス印 からくち」「櫛羅 純米80無濾過生原酒」「寒菊 電照菊 山田錦50 純米大吟醸 無濾過生原酒」 佐藤さん:『フォレストコーヒー』さんの常連さんの日本酒の好みのタイプが3つあるといいましたが、例えばひとつは「寒菊 電照菊 山田錦50 純米大吟醸 無濾過生原酒」のように、フルーティーな芳醇旨口のお酒。日本酒の入門者から手練れまで人気の高い銘柄です。 もうひとつは、「櫛羅 純米80無濾過生原酒」。ほのかな香りでドライなお酒。米の旨味もありつつ、酸味とガス感があることでキリッとする絶妙な仕上がりです。 あとひとつは、いわゆる辛口で日本酒らしさを忘れさせない酒。それで今回、一杯サービス企画に良いと思って選んだのは「満寿泉 マス印 からくち」。普通酒です。富山のお酒ですが、最近仕入れている食材は北陸産が多いということだったので、同じ土地の水で醸したお酒を合わせるのもいいだろうと。地元で長く愛される、冷酒から燗酒まで、食事の最初から最後まで一緒に楽しめるお酒です。