神奈川県・元住吉 『フォレストコーヒー』での意外すぎるコラボイベント「森のくまさんプロジェクト~日本酒NIGHT~」に潜入!【酒屋と飲食店のおいしい関係】vol.4
「こちらは『飛鸞 絆』。長崎県平戸島、森酒造のお酒です。『飛鸞HIRAN』というお酒は各種スペックを公開していません。情報から先入観を持たずに飲んだまま感じてほしいという蔵の想いがありますから。とはいえこのタイミングでお出しするお酒なので、そりゃあハイスペックですよ(笑)。食中に向く品の良い甘味苦味もありながら、スラーッと飲んでいただけます」 最後の最後で、すっきりした余韻のお酒を持ってくるなんて流石の構成。と、感心しながら飲んでみる。すっきりしているとはいえ、もう一杯飲みたくなるお酒でもあるから、なかなか終われません。 結果、料理もお酒も心ゆくまで楽しんだ夜となりました。
特筆すべきは、佐藤さんが注目しているミード(蜂蜜酒)を味わえたこと。勧められなければ飲む機会のなかったお酒も、こういう場で経験できるのも楽しみのひとつです。 「養蜂家であり醸造家であるエリックさんのミードは、飲むと香りと多幸感が体に広がります。日本でこんなミードと出会えて嬉しい」と佐藤さん。 「何これ…、美味っしい!」と方々から聞こえてきます。 このイベント、グループで参加した方が様々なお酒と料理を楽しめていい。編集部で参加して正解。ひとりで参加していては、ここまで辿り着けなかったかもしれない。 次回の会は2025年2月22日(土)を予定しているそうです。2(ふー)2(ふー)2(ふー)で「おでんの日」らしいので「おでん」。今から楽しみです。
アフタートーク、『フォレストコーヒー』と『地酒や たけくま酒店』のおいしい関係
イベントの数日後、なぜコーヒーのお店がお寿司を握るようになったのか?、なぜ日本酒を出すようになったのか?そんな疑問を解決すべく、二人にお話を伺いました。 今宮さん:お客さまにお店に来て楽しんで、お腹いっぱいになって、おいしいと思って満足してもらえるように日々考えています。インパクトのある料理とは何か?カフェだからって洋食を突き詰めて、フォアグラやトリュフを出しても驚きはないですよね。出てこなさそうなものが出てきて、嬉しくて、お得感があるのが良い。そうしたらお寿司に辿り着いたんです。 飲むこと、食べること、お寿司を握ることの共通点は、ゴールまでの道のりが果てしないということ。旨味や感情に限界はないので、常にバージョンアップ、ブラッシュアップしていく必要があると考えています。 アルコールも最初はクラフトビール、そしてワイン、日本酒と出すようになったんです。日本酒は最初1本仕入れる程度だったのですが、佐藤くんが2本入れてみませんか?と提案してくれて。