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45社出資ファンド×若松商議所 若松の老舗、企業守る 第1号は「鰻のえびや」

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福島民報

 創業百年以上の老舗事業所が多い会津若松市で、会津若松商工会議所と、東北の地域創生支援のため設立された民間ファンドが連携し、地場の企業や老舗店の事業承継支援に乗り出した。第一号の出資先に市内の「鰻(うなぎ)のえびや」が選ばれた。明治創業の名店として地域に親しまれてきたが、経営が悪化。ファンドが店に資金提供やアドバイスをし、商工会議所も経営指導を行うなどして再建を後押しする。  会津若松商工会議所と連携するのは、ダッチャキャピタル(本社・仙台市、須佐尚康会長=金山町出身)が運営する「ダッチャファンド」。東北六県を中心に一般企業四十五社から計八億円超の出資を集め、東北財務局の認可を受けて昨年三月に事業を開始した。金融機関が参画していないファンドは全国でも珍しいという。  原則として支援先の過半数以上の株を取得し、増資する形で資金を提供する。経営をサポートしながら三年から五年をかけて企業価値を高めた後、支援先に株を買い戻してもらう。県内では初めての支援で、東北では四件目。

 同商工会議所はダッチャのノウハウを活用し、会員事業所の経営指導を強化する。希望する事業所があればダッチャへの橋渡しなども行い、会津の地域創生と振興につなげる。  えびやは百十八年の歴史を誇るが、近年は経営状況が厳しかった。同商工会議所の仲介で五代目店主の大場善彦さん(49)が相談し、築百年以上と老朽化した店舗の改装費用など二千万円の出資が決まった。店は九日にリニューアルオープンする。  同商工会議所によると、市内の会員約二千六百社のうち創業百年以上は約百社で、江戸時代初期の一六〇〇年代前半から続く店も複数ある。一方、二〇一八(平成三十)年十二月に会員事業者を対象に行った調査では、後継者がいないので自分の代で廃業するとの回答が二割超に上った。

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