テレ東ドラマの配信ライセンス料未払い 台湾企業に約2700万円の支払い命令=士林地裁
(台北中央社)テレビ東京が放送したドラマ4作品に関する台湾での配信ライセンス料が支払われていないとして、同社が台湾の映像コンテンツ配給会社「ガレージプレー」(車庫娯楽)に対して支払いを求めた訴訟で、台湾士林地方法院(地裁)は15日、被告に17万4000米ドル(約2700万円)の支払いを命じた。 判決によると、テレビ東京は2022年1月から7月にかけて、ガレージプレーとドラマ4作品の独占配信契約を結んだ。だがガレージプレーは、そのうちの1作品と最終的に配給権が得られなかった別のドラマ1作品を合わせたライセンス料が、当初提示された金額よりも引き上げられた上、その後別のドラマが第三者に販売される背信行為があったと主張。人気作品の配給権を優先的に提供し、年間契約を結ぶ約束が守られなかったとして支払いを拒否していた。 地裁は、双方のやりとりなどから、ガレージプレーが主張する2作品のライセンス料は抱き合わせではなく、第三者がより高額のライセンス料を提示したため、この第三者にそのうち1作品の配給権が与えられたと指摘。人気作品の優先提供や年間契約の約束はいずれも正式な交渉が行われていなかったとし、テレビ東京側の主張を認めた。判決に不服がある場合は上訴できる。 (謝幸恩/編集:齊藤啓介)