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憧れのあの人がいるから…岩手から中京大中京高に『スケート留学』した夏目笑「すべて今までとは違う」

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中日スポーツ

◇羽ばたけ中部勢

 今春、一人のスケーターが数々の名スポーツ選手が学んだ愛知・中京大中京高に入学した。スピードスケート・ショートトラック男子の夏目笑(えむ、15)。将来はW杯や冬季五輪など世界の舞台で戦うことを夢見て、3月まで住んでいた岩手県から愛知県に練習拠点を移した。新型コロナウイルスの影響を受けて今は氷上での練習がままならないが、憧れの選手の背を追い掛けて、技術を磨く。  夏目は大きな志を持って、小学1年生の時から住んでいた岩手・盛岡を離れて、愛知にやってきた。母親と一緒に住むとはいうものの「スケート留学」には変わりない。  「(住む)県も変わって引っ越しをしてすべて今までとは違うので、新しい気持ちでいます」  6日に名古屋市の同校で開かれた入学式でこう意気込んだ。現在は学校が臨時休校となったほか、練習拠点の中京大アイスアリーナ(愛知県豊田市)も閉鎖されているため、自宅での基礎練習に没頭する毎日。氷上でのトレーニングを再開する日を信じて、黙々と汗を流す。  そんな夏目が目標にしている選手がいる。日本男子のエースで、2018年平昌冬季五輪に出場した吉永一貴だ。夏目が「すごく憧れています」と語る第一人者は現在、中京大所属。コロナ禍が収束した後は同じリンクで練習することになる。  実は、愛知県に練習拠点を移したのも吉永がいるからだった。テクニック練習で一緒に滑った時にアドバイスをもらって、大きな刺激を受けたという。同じリンクでの練習が増えれば、技術を学ぶことができる。盛岡を離れる時に「リスクはある」と迷ったが、高いレベルに身を置いて吉永のように成長したいと思い、競技をやり通そうと決意。育った地を離れる覚悟をしたという。  まだまだ慣れない土地での生活。コロナ禍で学校生活も本格的に始まっていない。しかし、スケートに打ち込む決意の夏目は「とにかくスケートが楽しみ」と語る。憧れの吉永は高校1年生の時に全日本選手権で初優勝し、世界へ羽ばたいた。夏目も同じように高校での3年間で好成績を収めて、世界の舞台に進むことを目指していく。  「これからは実績を出さないといけない。世界大会に出られるようなレースができるように頑張ります。そうすれば、盛岡の友だちにもいいニュースを届けられますから…」。最終的な目標は2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪出場。願いをかなえるため、実力を蓄えていく。 ▼夏目笑(なつめ・えむ)2005(平成17)年2月28日生まれ、浜松市出身の15歳。164センチ。4歳の時にスケートを始める。小学1年生の時に盛岡市に移り、岩手・城西中2年時の18―19年シーズンは全日本ノービス&ジュニアカップ選手権ノービスAの第1戦で5位、第2戦で6位に入った。今季の同選手権は第1戦のジュニアで19位。昨年11月の全日本選抜選手権(神戸)にも出場した。

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