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日本と同じ緩いロックダウンでコロナ感染抑える香港

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Wedge

 新型コロナウイルスはついに全国に緊急事態宣言がでる事態になった。ただ、日本の場合は欧米とは違い、「鎖国」はしているが外出禁止令を伴うロックダウンではない。似たような状況にあるのが香港だ。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の経験から相次いで対策が講じられ、日本と同じようにほぼ外国からの入境は禁止されているが、緊急事態宣言のようなものは発令されず、外出も自由だ。  しかし、4月20日現在で感染者は1026人。9日連続で1桁増にとどまっており、死者はわずか4人で、中国と陸続きにも関わらず感染爆発(オーバーシュート)を防いでいる。

休業させられる業界

 SARSを経験した香港は休業という意味では強制力を持たせているところもある一方、外出については欧米のように外出禁止令は出ておらず、香港政府の記者会見でも外出は控えてくださいとは言うが、罰則規定もないので、日本のように緩い。  厳しい制限としては、ゲームセンター、スポーツジム、映画館、カラオケなどは閉鎖させるほか、公衆の場所で5人以上集まることを禁止するという措置を4月23日まで行っている。日本で夜の街がクラスターの原因となっている指摘があったが、香港でもカラオケは当初、制限の対象になっていなかった。だが、クラスターが発生したためすぐ規制の対象に加えるなどスピード感をもって対応している。  飲食業では、バーとパブは閉鎖させる一方で、レストランに対しては、席の使用は総座席数の50%までとし、テーブルの間は最低1.5メートル空ける、1テーブル当たり最大4人までとするなどを義務付けた。また、アルコールの販売も状況によっては禁止となる。  違反した場合は最高で5万香港ドルの罰金および6か月の禁固刑となるが、休業を避け少しでも営業をしてもらうことで売上を確保し倒産を防ごうという狙いがある。  香港では在宅勤務がかなり進んでおり、公務員すら緊急性を要する人たち以外は在宅勤務だ。家族との時間が増えて喜んでいる人が多く、知り合いの香港人は、「上司が出勤を要請しようとしたが、ほとんどの部下から『出勤して、もし感染したらどうする!』と反対されて撤回した」と言っていた。  このような状況とSARSの教訓から自主的に外出をしなくなったことから閉鎖や倒産に追い込まれた店は多い。香港政府統計処は、20年2月の小売統計で総売上高が前年同月比44%減、過去最悪の227億香港ドルであったことを発表した。  例えば、水上レストランとして知られている「珍寶王國(Jumbo Kingdom)」は3月3日に事実上の閉店に追い込まれ、フランチレストランの有名シェフ、アラン・デュカスが運営しているレストランも閉鎖。1928年創業の「Jimmy’s Kitchen」という老舗レストランも店を閉じた。ファッションブランドでは、ヴァレンティノが海港城(Harbour City)というショッピングモールにあった旗艦店の契約更新を行わず閉店し、大手書店の「大衆書局」は香港内にある全16店の閉鎖を決定するなど、影響はどんどん出始めている。

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