「ポジティブって言葉、最近プレッシャーじゃない?」どん底を克服した青山テルマの“落ち込み学”
どうして自分は、あの人みたいにうまくできないんだろう。 いまだに他人と比べて「あの人はいいな」と思って落ち込んでしまう癖が拭えません。キラキラとした姿を見るのが嫌で、思わずSNSをミュートしてしまうことも(小さい…)。 この負のループ、どうにかして断ち切れないものか…。 今回お話を聞いたのは、バラエティ番組でも活躍中のアーティスト・青山テルマさん。メディアではいつもポジティブで笑顔全開な彼女ですが、「デビュー後てっぺんからどん底まで転げ落ちた」とのこと。一体何が…?
「私たちが手に入れるべきは、“落ち込まないコツ”じゃなくて…」
いしかわ: 今日はいつもポジティブなテルマさんに、「落ち込まないコツ」を教えていただきたいのですが… 青山さん: うーん…私べつに、ポジティブでいようと思ったことないですけどね。 いしかわ: そうなんですか!? こんなに明るいのに!? 青山さん: 私からすると、落ち込んだり、そんな自分が嫌になったりするのって超日常ですから。 そこをなくすって、普通に無理じゃないですか(笑)? いしかわ: 素で明るい方だと思ってたので、けっこう衝撃なんですが…! 青山さん: いや、むしろ「落ち込まないコツ」とか一生答え出ないと思ってます(笑)。 私たちが手に入れるべきは、「落ち込まないコツ」じゃなくて「落ち込んだ自分とうまく付き合うコツ」なんですよ。 残酷な話なんですけど、自分だけは自分から一生消えられないんで。 いしかわ: 消え…え? 青山さん: 恋人も、家族も、友だちもいつかは自分の前から消えるじゃないですか。 でも、自分は一生自分として生きていかなきゃいけない。 であれば、落ち込んだ自分を受け入れて、仲良くなるコツを考えたほうが生きやすいと思います。
“落ち込む”とは、「理想の自分」に気づくための時間
いしかわ: でも、落ち込んでる自分を肯定的に捉えるって無理じゃないですか? 青山さん: まあ、 サラッと言ってみたけど難しいよね(笑)。 でもね、「落ち込む」っていうのは、きっと何かを変えたいと思っている“サイン”なの。 落ち込んだときって、必ず悩みのなかに「理想の自分」がいるんですよ。 もっとこうしたいなとか、ああすればよかったなとか…なんでこの恋うまくいかないんだろうとかね(笑)。 だから「落ち込む」って、もう一度「理想の自分」を確かめるための時間だと思うんです。 いしかわ: 落ち込んでいる自分にこそ、人生を好転させるヒントが隠れていると。 青山さん: もちろん友だちと喋ったり、ドラマを観たりして気を紛らわすこともできるけど… いつかは根本的に悩みの種を解決しなくちゃいけないんですよ。結局自分しか変えられないからね、自分のことは。 そういう意味では、落ち込むというのは、「最高の材料」だと思いますね。