具材ナシで490円!?強気すぎる一蘭のカップ麺「一蘭 とんこつ」を食べてみた
麺喰い女子の皆さん、ラーメン食べていますか?コロナ禍でラーメン店に行くのを控えている人も多いと思いますが、そんな中で“元祖ソーシャルディスタンスラーメン”として注目を集めていたのが、とんこつラーメンの「一蘭」でした。厨房と両サイドに間仕切りがあり、極力店員さんと関わらずとも注文できるオーダー用紙の導入。もとはラーメンを食べることだけに集中できるよう採用されたシステムでしたが、今となってはものすごい先見の明だったといえます。
試行錯誤の末に20年の時を経てたどり着いたカップ麺
そんな一蘭では2月15日よりカップ麺「一蘭 とんこつ」を発売しています。同社によるとずいぶん前からファンからの要望はもちろん、数々の企業よりカップ麺の話があったそう。しかし一蘭が納得できる商品化はむずかしく、ずっと実現できていなかったというのです。しかしその期待にいつか応えるべく、独自に試行錯誤を繰り返すこと20年。ついにそれが形となりました!
“かやく”と呼ばれる具材も一切ナシ
ものすごくハードルを上げてしまいましたが、その決意は490円というカップ麺としてはかなり強気な価格設定にも表れています。さらに通常のカップ麺に欠かせない、“かやく”と呼ばれる具材も一切ナシ。あるのは麺とスープ、そして一蘭の魂ともいえる「赤い秘伝だれ」のみなのです。 具材を一切排除したのは、麺とスープ、そして秘伝だれのみに向き合うため。つまりこの引き算は、一蘭のカウンターにある間仕切りと同じ役割を果たしています。では実際向き合ってみて、味はどうなのでしょうか? カップ麺「一蘭 とんこつ」の作り方じたいは、普通のカップ麺と一緒です。2つのスープ用小袋と秘伝だれの小袋を取り出し、熱湯を入れる。4分経過したらスープ用小袋を入れてかき混ぜ、中央に秘伝だれを入れます。
臭みのないなめらかなとんこつスープを忠実再現
完成品はネギやチャーシューがないのでなんとなく寂しい印象ですが、まずスープをいただきます。一蘭のとんこつスープといえば、100%豚骨から抽出したにもかかわらず臭みがまったくないまろやかな味わいが特徴。カップ麺でも一蘭のまろやかさが忠実に再現されており、香りも店で味わう一蘭とほぼ同じでした! このクオリティは正直、驚きに値します。 そして唐辛子をブレンドした秘伝だれですが、これは良くも悪くも入れることで味がかなり変わります。一蘭は通常オーダー用紙で自分の好みをカスタマイズするシステムですが、ここで秘伝だれをがっつり入れるタイプの人であれば、躊躇なく全部入れてもOK。初めての人はまず秘伝だれを入れずに食べてみて、様子をみながら少しずつ入れるのがオススメです。ちなみに入れなくても十分おいしいです。 では麺はどうでしょうか?博多のとんこつラーメンの麺といえば加水率の低いストレート細麺が主流ですが、一蘭の麺には独特のなめらかさがあります。もちろんカップ麺でお店の麺のクオリティを完全に再現するのは難しいはずですが、食べた感想としては「かなり近い」。麺の歯ごたえに加えなめらかさもうまく表現されていました。