“レア役ハンター”茅森、Mリーグ初の「二盃口」もゲット!役満級の発生確率に本人も大喜び/麻雀・Mリーグ
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月7日の第2試合で、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)が3翻役の二盃口を達成した。二盃口が成就したのはMリーグ3年目にして初めて。昨年10月16日の「チャンカン」に続くレア役達成に、普段はクールな茅森もインタビューで「やったー!」と相好を崩した。 【動画】役満級のレア役・二盃口がMリーグ初出現! 二盃口とは、「223344」など同色同数の2シュンツからなる一盃口が手の内で2組できた場合に成立する役。一盃口と同じくメンゼン役であり、副露した場合は認められない。ほとんどの場合、七対子のように7種の同一牌が2枚ずつというアガリ形となるものの、使用できる牌が連続する形に限定されるため、3翻役ながら出現確率は約0.1%と役満に匹敵するほど珍しい役として知られている。 このレア役が飛び出したのは、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、茅森、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)の4選手が出場した7日の第2試合の南2局。茅森は順調に同一牌を重ね、7巡目にタンヤオ・七対子のイーシャンテンを入れる。その後、石橋から放たれたドラの5筒をポンするチャンスがあったが、茅森は「鳴いたら不自由になりそうなので」とこれをスルー。するとさらにその数巡後、「二二三三四五五」のマンズと「4455」のピンズが手牌にある状況から6筒を引き、七対子から一気に景色が見違える二盃口のイーシャンテンを入れた。 ここで解説の土田浩翔(最高位戦)は「二盃口……?」と茅森の手の可能性に言及。実況の松嶋桃(協会)が「二盃口ってまだMリーグで出てない役でしたよね」と応じたその直後、茅森は四万を引いて高目の6筒なら二盃口となる3・6筒待ちのテンパイを入れる。当然のダマテンとなったこの場面、山に6枚残ったアガリ牌をつかんだのは石橋だった。ほぼノータイムで打ち出された6筒に茅森の「ロン」の声がかかると、開かれた手はタンヤオ・平和・二盃口・赤・ドラ2の1万6000点。珍しいだけでなく打点的にも強烈すぎるダマ倍満に、痛恨の放銃となった石橋は愕然とした表情を見せた。 レア役達成の瞬間を見届けた実況の松嶋は「見事すぎる!」と大興奮。解説の土田も「あの手がねえ!ビックリしたね!美しかった!」と感動を抑えきれない様子で、「ドラの5筒鳴かず」がポイントだったと茅森の手腕を称えた。 昨年10月16日にもチャンカンで「初物食い」を記録していた茅森による二盃口に、ファンは「槍槓に続き二盃口まで…」「芸術」「七対子からの変化が見事」「ドラ鳴かないのが天才」「レア役ハンターだな」と大盛り上がり。茅森は試合後の勝利者インタビューで二盃口がMリーグ初であることを知らされると、「そうなんですか?やったー!」とニッコリ。視聴者コメント欄には「三色同刻も決めちまえ」「三槓子もお願いします」など、いまだMリーグで達成されていないレア役のリクエストも寄せられていた。 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)