野菜3トンで「宝船」 農業発展願い盛り付け 三嶋大社で23日振る舞い
JAふじ伊豆青壮年部三島函南地区本部と三島商工会議所青年部は22日、地元で採れた約3トンの野菜を盛り付けた宝船を三島市の三嶋大社で製作し、展示した。 五穀豊穣(ほうじょう)を感謝する同大社の新嘗祭(にいなめさい)に合わせた恒例行事。全長約5メートルの木船に旬を迎えた大根や白菜、キャベツなど約20種類を積み上げた。JAふじ伊豆管内からもミカンやワサビなどが提供された。両団体の有志約20人は同市川原ケ谷の滝川神社境内の川で体を清めた後、23日に奉納する野菜を詰めたみこしを担いで三嶋大社まで練り歩いた。 宝船の野菜を参拝客に無料で振る舞う「宝分け」は23日午後2時から行う。今回は大雨による被害が出る中、例年通り多彩な野菜を集め、同本部の宮沢竜司副部長(39)は「これからも毎年野菜を奉納したい。野菜を味わってもらい、地域の農業の発展を一緒に願ってほしい」と話した。
静岡新聞社