『日本の医療の不都合な真実 コロナ禍で見えた「世界最高レベルの医療」の裏側』ほか 『つくられた格差 不公平税制が生んだ所得の不平等』
経済格差は民主主義への脅威 資本課税強化の検討が必要評者/BNPパリバ証券経済調査本部長 河野龍太郎
<2020年12月5日号> 経済格差は民主主義への脅威 資本課税強化の検討が必要 評者/BNPパリバ証券経済調査本部長 河野龍太郎 今回の米国大統領選でも経済格差の拡大が論点になった。イノベーションの果実がアイデアや資本の出し手に偏っていることだけが理由ではない。富裕層に有利な税制も格差拡大を助長している。本書は、先進国で経済格差が広がっていることを広く知らしめたピケティの共同研究者らが綿密なデータ分析をもとに、米国の格差の実態とその処方箋を論じたもの。
本文:3,730文字
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