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12万ドルのバナナだけじゃない アートバーゼル、今年の主なテーマは「持続可能性」

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The Guardian

【記者:Nadja Sayej】  米フロリダ州マイアミで12月5日から8日まで、第17回アートバーゼル・マイアミビーチが開催された。この美術展では、12万ドル(約1300万円)の芸術作品のバナナが食べられてしまったことが連日話題となっていたが、主なテーマとなったのは「持続可能性」だった。  ある学芸員は、プロテストアートは商業目的ではないが、芸術家たちはそれでも時間をかけてきたと話す。ノルウェー人芸術家テール・ファストボルド氏は最近、次のように発言した。「科学はコミュニケーションの問題を抱えているが、芸術がこれを解決できる」。以下は、まさにそんな芸術作品の一部だ。 ■交通渋滞  マイアミのリンカーン・ロードのサウスビーチには、アルゼンチン人芸術家レアンドロ・エルリッヒ氏によるパブリック・アートが展示された。交通渋滞を表現するために制作された、砂でできた実物大の自動車66台だ。「Order of Importance(重要度順)」と名付けられたこの作品は、気候の非常事態を中心に据えたプロジェクトだ。エルリッヒ氏は、気候危機には即座の対応が必要であり、地球保護に対する私たちの責任について啓発したかったのだと説明する。 ■プラスチック博物館  五つ星ホテルの会議室を会場に開かれた期間限定展示会は、非営利の海洋保護団体ロンリー・ホエールが主催した。LEDスクリーンや作品展示用の台座、彫刻作品などを駆使し、プラスチック公害による影響に光を当てることを目指している。作品の一つに、ボトル入り飲料水産業の予測市場規模、2000億ドルの巨大レシートがある。このレシートは、子どもたちの高校卒業支援や森林破壊の阻止など、いかにもっと良い目的にこの金額が使えるかを詳細に示している。ここで批判の対象となっているのは主に、ペットボトル入り飲料水だ。 「私たちは毎年、使い捨てペットボトルを5000億個使っている。とんでもない数だ」と話すのは、ロンリー・ホエールのデューン・アイブス事務局長だ。「私たちは、プラスチック包装市場が今後15年間引き続き成長すると分かっているし、それが石油やガスの採取から来ているということも理解している。私たちにとってこの展示会は、気候の非常事態、海洋の健全性、プラスチックに関する対話を、具体的なやり方で一つにまとめる重要な手段だ。人はここで決意をし、直接影響を与えることができる」

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