ヒット商品「拭くノ助 スニーカークリーナーシート」 企画担当者に開発の狙いを聞いた【経済トレンド】
「お気に入りのスニーカーをきれいに保てる製品をつくりたい」。マスクなどを手がける医食同源ドットコム(さいたま市)が昨年7月に発売した「拭くノ助 スニーカークリーナーシート」が好評だ。商品企画を担当する医食同源ドットコムの成田彩(なりた・さやか)さんに開発の狙いを聞いた。(共同通信=増井杏菜記者) ウエット生地で、気になる汚れをどこでも手軽に拭けるのが特徴。10枚入り3袋で販売価格は550円(2024年11月時点)。 交流サイト(SNS)で「洗ったかのようにきれいになる」などと話題となり、昨年8月に比べて2024年8月の販売数量は約28倍と大幅伸長した。 「元々マスクを多く手がけており、不織布を生かした手軽な製品として考案しました」。近年のスニーカー人気の高まりも追い風となっている。 汚れが取れやすいように凹凸を付けた縦16センチ、横18センチのシートに界面活性剤を配合。スニーカーのつま先や靴底など汚れが目立つゴムやナイロン部分をさっと拭き取るだけ。「活性剤の割合にはこだわりました。多すぎると色落ちの原因となり、少ないと汚れが取れないからです」
一方で色むらにつながるため、布素材や成分が染み込みやすいひも部分には適さないという。顧客から「靴本来の白を取り戻せた」「子どもの学校の上履きに使っている」という声があがる。 2024年8月には顧客の要望を受けてレザー専用のシートも発売。「財布やかばんなどにも使えます」。成田さんは東京都出身、24歳。