着物の髪形の「正解」とは。30代・40代、セミロングの人、必見! 石田ひかりさんとEitaさんが発見「古くさくないのは理由がある」
Eita 例えば歌舞伎では役どころによって鬘(かつら)の根の位置が変わる。若い役は高く、老け役は低い。そういった基本を頭に入れつつ、僕の場合は浮世絵だったり鏑木清方(かぶらぎきよかた)や伊東深水(いとうしんすい)の美人画、パリで触れた美術やパリコレクションでのスーパーモデルの様子、すべてをアイディアソースにしています。着物特有ではなく、ドレスにも応用できる感じ。トータルでバランスがいい、それが「正解」です。 Eita メイクで大切なのは血色をよく見せることと、やっぱり清潔感。地肌がダークな方でも白く作る必要はなくて、きめや質感を美しく。肌は洋服のときと同じで、トレンドを考えて作っていいんですよ。いまだと透明感とやっぱりツヤが必要。 石田 クラシックだけど古くないのは、理由があるんですね。
Profile いしだ・ひかり〇女優。1991年に大林宣彦監督の映画『ふたり』で初主演し、数々の新人賞を受賞。以降映画、ドラマ、舞台、ナレーションなど幅広く活動。 NHK連続テレビ小説「ひらり」でヒロインを演じる。最近の出演作にCXドラマ「監察医 朝顔」、映画『凛』、舞台「A列車に乗っていこう」など。 えいた〇ヘア&メイクアップアーティスト。美容師免許取得後、京都で日本髪修業。20年間パリをベースにコレクションで多くの一流メゾンでのチーフを務め、ファッション誌の表紙や広告で幅広く活躍。2020年5月に開始した公式YouTubeにも注目! 『美しいキモノ』2020年秋号より 撮影=奥村康人(NEWS) ヘア&メイク=Eita(Iris) 着つけ=小田桐はるみ 撮影協力=鳩山会館