ロシアが「最新の中距離弾道ミサイル」でドニプロを攻撃 独特の恐怖も新規性なし
ウクライナへの抑止にはなりそうにない
オレシュニクのような長射程のミサイルをウクライナの民間人に向けて発射するのは「一線を越えることを意図している」ともジョシは述べている。ウクライナ軍は19日に米国製ATACMS弾道ミサイルでロシア領内を初めて攻撃しており、ジョシは「ロシアでのATACMS使用への応酬を狙った可能性が非常に高い」との見方も示している。 ウクライナ軍は保有する最も高性能な西側製弾薬について供与国側からロシア領内への使用許可を得るや、すぐにロシア西部ブリャンスク州の弾薬庫をATACMSで攻撃し、20日にはクルスク州のロシア・北朝鮮部隊の指揮所に英国製ストームシャドー巡航ミサイルを撃ち込んだ。 ロシアはウクライナによる一段の攻撃を抑止しようとしているのかもしれない。だが、その抑止はおそらく機能しないだろう。 ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトの創設者であるTatarigamiは「ロシアは侵攻当初から、イスカンデルやキンジャール、Kh-101/102といった核搭載可能なミサイルでウクライナを攻撃してきた」と述べ、こう続けている。 「また別の弾道ミサイルが発射されたところで従来と変わるところはないし、たんに核による脅しがさらに露骨になったというにすぎない。ロシア領内への攻撃が気に入らないというのなら、ロシアが(ウクライナから)出ていけばいいだけのことだ」
David Axe