小池都知事が記者会見10月2日(全文2完)入国規制の緩和は慎重に
水際対策の課題をどう考える
NHK:すいません、NHKの成澤です。水際対策について伺いたいと思います。昨日、都が発表した感染が確認された人の中には、出張で中東地域を訪れて、帰国時の検査では陰性だったんですけれども、その後、現地で会った日本人の感染が分かったので検査をしたところ、陽性が確認されたという例がありました。政府の入国制限措置も緩和が始まっているんですけれども、あらためてになりますが、知事は水際対策の課題についてどのように考えていらっしゃって、どのように対応すべきだと考えているか、お考えをお聞かせください。 小池:これから、10月1日から入国の、また再入国が緩和をされたわけであります。それに伴ってまた人の動きが増えていくというのは、これは門戸を開けるということで影響も十分考えられる。全国知事会や、また私自身、東京都という非常に国際的な往来が多い自治体として、西村担当大臣や厚生労働大臣のほうにお願いもしてきた、まさに水際対策の徹底であります。 検査体制で、検査の確実性であるとか、それのあとのトレースをどうするのか、まだいろいろ課題はあろうかと思いますけれども、いずれにせよ、この入国規制の緩和っていうのは、基本的には慎重に進めていただくことが、そのあとの門戸の、さらに安全な、確実な開放につながっていくのではないかと思います。それから、あらためて検査の方法、確実性、それから検疫、入国の管理など徹底してやっていただきたいと思います。
国際的な標準をつくる必要もあるのでは
それから皆さんも海外から戻られるときにいろいろ書類が、いろんな様式で、いろいろ別に、免税品の申請であるとか、それから入国の際のカードとか、それから帰ってくる地域によっては健康に関しての調査とか、いろいろ書式ばらばらにあるんですよね。ああいうのもむしろ、先ほどのこの国勢調査じゃないですけれども、QRコード1つで、スマホで入力してもらうことで、逆に、なんかあったとき、これがまた問題かもしれませんけれども、何かあったときは、COCOAもついでに入れてもらって、そして通知ができるようにするとか、いろんな工夫が必要ではないかなと思います。 これはある意味、国際的な標準をつくる必要もあるんじゃないかなと思います。検査証明の信憑性とか、課題はまだまだ山積みだと思いますが、そういったことはむしろ日本が先駆けて、それらのスタンダードをつくるというのも必要ではないかなと思います。これらのことは西村担当大臣などにもかねて、入国の際の水際対策ということでお願いもしてきたところであります。まさにデジタル化っていうことをすることは、さまざまな感染対策に、タイミングを逸することなくできるのではないかなと思っております。ぜひ日本標準っていうのをできるだけ早くつくっていただけるといいなと思っております。 (完)【書き起こし】小池都知事が記者会見10月2日